死ぬとき殺す_ymmt_※ ページ19
※このお話には流血表現(?)、殺害予告等の反社会的(?)表現が含まれる場合がございます。
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ymmt side
それは、オフィスを出て家に帰っていた更けた夜のことだった。
コンビニの袋を持ってなんとなく夜の道を歩き、家に帰った後の予定を軽く立てていた平和なときだった。
ガタン、と路地裏から物音がして、その道から出てきた人を街灯の明かりで見たときだった。
(...血...?)
夏の終わりだがまだ夏のこの時期に黒いジャケットを着て、その人の右腕は深い切り傷があった。
血にまみれたナイフを持ちながらその部分を押さえ、おぼつかない足取りで歩くその人。
近寄ってはいけないとは思ったが、怪我が気になってつい声を掛けてしまった。
「あの、大丈夫ですか?」
その人はバッと振り向きながらナイフを構えた。
「来るな!来たら殺す!」
だらんと垂れ下がった右腕、ナイフの持ち方が定まらない左手。
この人は右利きできっと左はあまり使えない。
それに、そんな状態で俺のことを殺せるわけがない。
たとえどんな腕利きの殺し屋だろうと、それはかなわないと思う。
不思議と怖さはなかった。
「そんな状態で殺せないですよ。大丈夫ですか、怪我。今すぐ病院に_」
「いらねぇ。病院なんて誰が行くか。てめぇが頭がおかしいのはわかったから、病院に連れていこうとすんのはやめろ」
塀に凭れ天を仰いだその顔にやっと光が辺り、その人が女性だったことを知る。
「じゃあ、俺の家に来てください。手当てします」
何故誘ったのかもわからない。
ただ単純に、彼女を助けたいと思ったのが一番だ。
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あむ - これ弾いたことがあって印象に残った一曲だったので……もしやと思い! (2019年10月31日 23時) (レス) id: f3e7d915f1 (このIDを非表示/違反報告)
あむ - そうです!私も吹部所属してます!! (2019年10月28日 14時) (レス) id: f3e7d915f1 (このIDを非表示/違反報告)
やまうみ。 - あむさん» バレましたか...とはいっても演奏したことはなくて。凄いですね。題名だけ少しいただいて、後は適当に書かせていただきました← お詳しいんですね (2019年10月26日 8時) (レス) id: e8e6962fde (このIDを非表示/違反報告)
あむ - 星の船……Star ship かと思って…… (2019年10月25日 20時) (レス) id: f3e7d915f1 (このIDを非表示/違反報告)
やまうみ。 - あむさん» 勘違いじゃないですよ、僕は以前吹奏楽部に所属していました。まあ訳あってやめたんですが。詳しいのは「インディゴの波に呑まれて」という作品の穴埋めで少し語らせていただいています。もしかしてあむさんも吹奏楽所属なのですかね? (2019年10月25日 17時) (レス) id: e8e6962fde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまうみ。 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2019年9月2日 6時