WHO ＩＳ LIAR ？<< 嘘つきはだれ>> No４

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テゴ



月曜日


金髪に染めるのが面倒でそのまま出勤


「おい！手越 どうした？！」


けいちゃんが俺の髪を触る


シゲサンもほかの人も



なにがあったのかと俺をみる




「いやぁ〜、ちょっと振られて 笑」



俺なりに面白い冗談だと思ったのに


「そうか、わりぃ」


なんて真に受けられて


あ、これ いつも集まる 水曜日のアレで

俺 馬鹿にされる。


「お前、 女にほれるとかないわ〜」


そういって酒で顔赤くするけいちゃんが想像つく



「はぁ、まじ俺なにやってんだろ」



――――――






テゴ


通った、通ったよ、一度は最低だと思った女のために



俺の給料は全部そっちに持っていかれた



Aがオッサンと仲良くしてるとこも


デートの約束してるとこも


全部サングラス越しに見てた


でも、あいつは気づかない


常連に近づいてきた俺



この店の名前の由来は 花言葉


男に振り回されたママが 可愛そうな女の子たちを集めた 場所


ウシノシタクサ 真実と偽り




ママが俺に



「みんな何かをかかえてるからね、いつか まっすぐ生きていけたらねぇ」




目の小じわがくしゃっとなって俺に笑いかけたのが印象深かった


きっと、この人も何か合ったのだと察した






「レンさん、ご指名の ユリ つれてきました」


黒ジャケットの男が Aを連れてくる


初めて接客してもらう



「こんにちは〜、お隣失礼します」


濃いメイクにクルクルの金髪 黒のドレス 名前はユリ



「ッチース、俺レンよろしく！」



隣にいるAは香水をぶちまけたようなにおい

俺の声には気づいてない



他愛ない会話


俺には全部どうでもよくて


大事なのは


「ねぇ？この後 どっかいかない？」


耳元でささやいた言葉に 肩を揺らして反応するA


かわいいなんて こんな顔でも思う俺も どうかとおもう。


「え、でも」


「ご飯言ってくれたら それなりに 払うよ」



そっと３本指を立てる

この意味がわからないわけないよな？


びっくりした顔をして

そして軽くうなずく

俺に小さな紙切れをこそっと渡す


きっといつも持ってるんだろうな


俺は ユリ がこうやって稼いでることを知った。

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