検索窓
今日:6 hit、昨日:10 hit、合計:359,687 hit

29 ページ29

隆二くんは、
割とすぐお風呂から出てきた。

ボクサーパンツ1枚で
びしょびしょの金髪をタオルで拭きながら。

引き締まった体を惜しげもなく見せられて、
その綺麗さに見とれる。



「隆二くんは、綺麗だよね」

「俺?」

「うん」



ベッドの上に座っている私のそばに
隆二くんが寄ってくる。

隣に腰を下ろしたので、
ほかほかと湯気を立てている背中に触れた。

固くて熱い背中。
盛り上がっている胸筋。
割れている腹筋。

確かめるように触れていくと、
隆二くんが声を出さずに笑う。



「綺麗って言うなら、
Aちゃんでしょ」

「え、私こんなに筋肉ない……」

「筋肉じゃなくて。
なんか、キラキラしてて綺麗」



そんなことを言われたのは、初めてだ。

褒められたのがうれしくて、恥ずかしくて
つい隆二くんの背中をばしんと叩いてしまう。



「いてっ」

「早く服着て。行こ」



恥ずかしさを隠すために
ぶっきらぼうにそう言うと、
隆二くんは笑いながら「うん」と頷いた。







晩ごはんは、
駅の近くにあるファミレスで食べることにした。

隆二くんと2回目に会った場所。



「なに頼む?」

「うーん、チキンステーキのセットにする」

「意外と食うんだね」

「そうかな?普通じゃない?」

「俺はー、ミックスグリルのセット。
あとピザも食いたいな」

「え、隆二くんの方が
めちゃめちゃ食べるじゃん」



隆二くんが見ているメニューには
ハンバーグとステーキと
目玉焼きとウインナーが乗っている。

それにサラダとライスをつけた上に、ピザ。

この体のどこにそれだけの量が入るのだろう。



「体使う仕事だし、いっぱい食わないと」

「そっか。なるほど」



鉄の棒は重そうだし、
くっつける作業も
もしかしたら重労働なのかもしれない。

だからあんなに逞しい体をしているんだなと
思い出しそうになって、慌ててそれを振り払う。

30→←28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (312 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
679人がお気に入り
設定タグ:三代目JSoulBrothers , 今市隆二 , 登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なつめ(プロフ) - みわさん» コメントありがとうございます!私も同じ気持ちで書いていたので、そう思っていただけてうれしかったです♪ (2018年11月14日 12時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
みわ(プロフ) - 最高です。こんな彼氏ほしいいいw (2018年11月13日 21時) (レス) id: ba7d4ba384 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - brqpm394さん» ありがとうございます!もうすぐ終わってしまいますが、がんばって更新しますのでよろしくお願いします♪次の更新も楽しんでもらえるとうれしいです! (2018年11月8日 14時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
brqpm394(プロフ) - このお話しめっちゃ好きです!!隆二くんとのイチャイチャ楽しみにしてます!!応援してるので無理のない範囲で更新頑張って下さい! (2018年11月7日 21時) (レス) id: 7d82fa9e71 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - aggyさん» ありがとうございます!たぶんそれは愛のなせる技ですね♪ふたりともかっこいいですよね!こんな元彼と彼氏ほしいです。笑 (2018年11月6日 18時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なつめ | 作成日時:2018年11月1日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。