29 sho ページ29
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_____side sho____
ヴーヴーヴー
突然、静かな部屋に響いたのはスマホのバイブ音
俺は重い腰を上げてソファから身をお越し
スマホを手に取る
着信は海人からだった
海人『あ、もしもし紫耀？この前忘れてったレッスン着さぁ、今からもってってもい？丁度紫耀んちの近くいてさ』
紫耀『…ああ、忘れてたわ。…うん、俺も今帰ってきたとこだから、持ってきてもらっていい？』
海人『おっけー！すぐ着く！』
どうせ…もう今日は
Aさんには会えない
ピンポーン…
海人は本当に近くにいたらしく、数分後にはインターホンが鳴った
海人『海人でぇ〜す』
紫耀『はーい、てきとうに入って』
海人『お邪魔しまぁ〜す！』
ガチャっと玄関が開く音と、海人の声がして
紫耀『あーい』
俺はだらだらと気の抜けたまま玄関の方へ歩いて行った
紫耀『海人ごめん。まじ助かっ……っ
えっ！！？ Aさん？！ 』
A『…えっと、これは、その…』
でもそこには、海人の後ろに控えめに立つAさんの姿があった
会いに来てくれるなんて思ってもみなくて
あまりの不意打ちに狼狽る俺
なんでここに…
嬉しいのに、さっきの光景を思い出すと素直に喜べず
どんな顔をしたらいいのかわからないまま
海人の声はろくに頭に入ってこず、うわの空で返事をしていた
海人『んじゃ、おじゃま虫は帰りまぁ〜すっ！』
A『…えっ、ちょっ、海人くん？』
靴も脱がず、まだ数分しかたっていないのに
レッスン着を俺の胸に押し付けるように渡した海人は
そう言って部屋を出ようと玄関のドアに手を掛ける
でも
ドアノブを押し開ける前に
一度、足を止めた
海人『…たださ、いっこ確認だけど』
そして振り返り、俺をみて静かに言う
海人『…紫耀…わかってるよね？
ジンが言ってたこと』
いつもヘラヘラしてる海人の
その目は、いつになく真剣だった
紫耀『……わかってるよ』
その言葉だけを俺に残して
海人は嵐のように去っていった
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たむ - もうこの作品の虜です！！続きが楽しみすぎる！！ (2021年7月4日 4時) (
レス) id: 7855f798e1 (このIDを非表示/違反報告)
Azuki(プロフ) - part2一気に読みました！再開してくれて、もう一度書く気持ちになってくれて本当に良かったです。素敵な作品なのでこれからも楽しみにしています。 (2020年3月23日 22時) (レス) id: 8005b02827 (このIDを非表示/違反報告)
さおちゃん。(プロフ) - 楽しみに待っています！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 5d40298e40 (このIDを非表示/違反報告)
あぐた。(プロフ) - part2、再スタートおめでとうございます。そして、再掲載してくださりありがとうございます。平野さんとの距離が絶妙で、胸が苦しくて…毎日の楽しみです。これからも更新頑張ってください。応援しています。 (2020年3月23日 10時) (レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
ちづる(プロフ) - 更新ありがとうございます！ゆっくりでいいです(^^)楽しみにしてます！ (2020年3月23日 1時) (レス) id: 74fbd2e6c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わわ | 作成日時：2020年3月22日 23時
