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わたしを助けてくれたのは
海人くんとあの時一緒にいた神宮寺くんだった
神宮寺「もしよかったら、一杯付き合ってくれません？」
爽やかな笑顔で微笑んだ神宮寺くんは
戸惑いながらも小さく頷いたわたしをみるとすぐ隣の席に座った
神宮寺「紫耀今忙しくて、あいつに内緒できちゃいました」
そう言って神宮寺くんが頼んだのは
ロックのバーボン
度数の強いお酒を、躊躇いもなくぐいっと一口喉に流す
この前、顔を合わせたとはいえほぼ初対面の彼
しかも、彼だってあのアイドルグループの1人…芸能人なわけで
海人くんの人懐っこい雰囲気とは違う
少し大人びていて
爽やかに微笑むその表情には別の何かを隠しているような
簡単には、手の内を明かさないとでもいうような…
そんな雰囲気を併せ持つ彼と
楽しく会話をするなんてコミュニケーション能力はわたしにはなく
それから会話は続かず
しばらく沈黙が、2人の間に流れた
気づけば半分ほど飲み終えていたバーボン
神宮寺くんはグラスに視線を落とし
指で中の氷を掻き混ぜる
氷がぶつかり合って
カシャン…と音を立てた
それが、合図かのように
神宮寺くんはようやくその閉ざした口を開いた
神宮寺「紫耀かと思いました？助けに来たの」
その言葉に…
わたしは咄嗟に反論なんてできなかった
その言葉通りほんの一瞬…
平野くんなんじゃないかと
思ってしまったのは嘘じゃないから
神宮寺「きっと紫耀がここにいたら
もっと、かっこよく男たち振り払ってましたけどね。
あいつ、無駄に筋肉あるし笑」
そう、笑った神宮寺くんの…真意は
よくわからない
神宮寺「紫耀は、真っ直ぐで
だからこそ俺は時々、心配になることがあって」
神宮寺くんは少し眉を歪めて
俯きながら言う
神宮寺「紫耀に、何気なくAさんのことを聞いた時
俺、どうせ遊びだと思ってたんです。
そうであってほしいって…思ってたんです。」
その言葉は、お酒に任せたものではなく
隠すことのない彼の本心で
強いアルコールにも顔色一つ変わらない彼の横顔が
わたしの目に…映る
神宮寺「相手だって、芸能人と知り合えてテンション上がってるだけで
どうせすぐ、週刊誌にでも売り飛ばすって
…でも、そう言ったら紫耀にめちゃくちゃ怒られました。笑」
でも最後に彼は
罰の悪そうな顔で笑った
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たむ - もうこの作品の虜です！！続きが楽しみすぎる！！ (2021年7月4日 4時) (
レス) id: 7855f798e1 (このIDを非表示/違反報告)
Azuki(プロフ) - part2一気に読みました！再開してくれて、もう一度書く気持ちになってくれて本当に良かったです。素敵な作品なのでこれからも楽しみにしています。 (2020年3月23日 22時) (レス) id: 8005b02827 (このIDを非表示/違反報告)
さおちゃん。(プロフ) - 楽しみに待っています！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 5d40298e40 (このIDを非表示/違反報告)
あぐた。(プロフ) - part2、再スタートおめでとうございます。そして、再掲載してくださりありがとうございます。平野さんとの距離が絶妙で、胸が苦しくて…毎日の楽しみです。これからも更新頑張ってください。応援しています。 (2020年3月23日 10時) (レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
ちづる(プロフ) - 更新ありがとうございます！ゆっくりでいいです(^^)楽しみにしてます！ (2020年3月23日 1時) (レス) id: 74fbd2e6c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わわ | 作成日時：2020年3月22日 23時
