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ハハっ…て、渇いた、小さな笑い声
それはこの苦しいくらいに静かな沈黙を
無理矢理取り払うように聞こえた
紫耀「…だよね笑 ごめん。俺変なこと聞いたわ笑」
口元に浮かべる優しい笑みと
影を落とす瞳は
どちらが本当なのかわからない
紫耀「…今のは忘れて」
でも、虚しく響いたその声は
わたしの胸に突き刺さるようにずっと残って
忘れることなんて…できないと思った
本当は、もう痛い程わかっていたの
わたしの中で平野くんがどんな存在かなんてことは
ただ、そばにいるだけで
それだけで幸せだって
同じ時間を過ごすたびに思い知ってしまうから
でも、失いたくなくて
言葉にしてしまったら、全部が消えてなくなりそうで
無邪気に、純粋に
永遠とか、ずっと、とか
そういうものを信じられたら、もっと違ったのかもしれない
でも…
もしもそこに始まりがあるなら
必ず終わりがある
それが、彼に…
"平野紫耀"に恋をすることだとわかってしまうから
なにも、言葉にできなかった
紫耀「…ドラマの撮影始まったらさ、今よりもっと忙しくなって
…しばらく…会えなくなるから
今日、本当に…会えてよかった」
柔らかく笑った平野くんにわたしは泣きそうになる
"しばらく"
でもそれは、もう…ずっと会えないような
そんな寂しさで埋め尽くされて
A「…撮影、いつから？」
紫耀「来週からかな」
A「…そっか、もうすぐなんだね
…頑張ってね。応援してる」
紫耀「ありがと。Aさん」
それなのに、ただありきたりな言葉しか言えない
会いたい、なんて
さみしい、なんて
とてもじゃないけど、言えない
そんな権利わたしにはない
紫耀「ドラマの放送日決まったら連絡するから。絶対観てね」
そう、最後に平野くんは
何事もなかったように、いつものくしゃっと、頬にシワを寄せるあの顔で…笑ってくれた
その笑顔を本当にわたしはもう一度…見れるのかな
連絡も、次に会える日も
いつになるかなんて…分からないのに
でも、それでも
全部失うくらいなら、曖昧なままでいい
今のままでいい
そう自分から、気持ちに鍵をかけた
それが、正しい選択だと…信じていたから
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たむ - もうこの作品の虜です！！続きが楽しみすぎる！！ (2021年7月4日 4時) (
レス) id: 7855f798e1 (このIDを非表示/違反報告)
Azuki(プロフ) - part2一気に読みました！再開してくれて、もう一度書く気持ちになってくれて本当に良かったです。素敵な作品なのでこれからも楽しみにしています。 (2020年3月23日 22時) (レス) id: 8005b02827 (このIDを非表示/違反報告)
さおちゃん。(プロフ) - 楽しみに待っています！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 5d40298e40 (このIDを非表示/違反報告)
あぐた。(プロフ) - part2、再スタートおめでとうございます。そして、再掲載してくださりありがとうございます。平野さんとの距離が絶妙で、胸が苦しくて…毎日の楽しみです。これからも更新頑張ってください。応援しています。 (2020年3月23日 10時) (レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
ちづる(プロフ) - 更新ありがとうございます！ゆっくりでいいです(^^)楽しみにしてます！ (2020年3月23日 1時) (レス) id: 74fbd2e6c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わわ | 作成日時：2020年3月22日 23時
