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紫耀「俺手作りケーキ食べたの初めて!」




そう言いながら唇の端にクリームをつける平野くん



あざといなぁ…と思いながらティッシュでクリームをとってあげると




紫耀「ん?ついてた?」




なんて惚けてそう笑う



こうして向かい合わせに座って食事をしていると本当に彼氏と彼女みたいで


もっと戸惑うと思っていたけど、戸惑うよりも、感じる幸せの方が大きかった




A「プレゼント、欲しいものあったら教えて欲しいんだけど…何かある?」



紫耀「いらないよ。てか、これだけで十分すぎるプレゼントもらったし」



A「…いや、でも」



紫耀「それより、実は俺もAさんにプレゼントあるんだよね」



A「え? プレゼント?…もうもらったよ?」



紫耀「よくよく考えたら女の人って、ピアス片耳だけにってあんましないでしょ? だから…」




そう言って取り出したのは、可愛らしくリボンでラッピングされた誰もが知るジュエリーブランドの小さな箱


それは、この前もらったピアスと同じブランドで





紫耀「もう片方にはこれ

それとまったく同じのだけどこれはうしろにイニシャル彫ってもらったの。小さいけど」




箱から取り出したのはこの前と同じダイヤのシンプルなピアス




紫耀「こっちのAさんのイニシャルの方は俺がつけるから、半分こね。

ほら。これでどっちもおそろい」





よく見ると後ろのプラチナの部分に小さくSのイニシャル


もう片方にはわたしのイニシャルが彫ってあった


耳につけてしまえば見えない場所だけど、2人だけの秘密みたいでドキドキする





A「…これ、イニシャル彫るためにわざわざ新しいの買ってくれたの?」



紫耀「うん。これでちゃんと両耳そろったでしょ。

俺のもう片方のをふつうにあげてもよかったんだけどさ、折角ならおんなじの俺も一緒に付けてたくて。」






照れたように笑った平野くんは、ピアスをつけたわたしの耳にそっと触れる



両耳とも平野くんと半分こにしたピアス






A「…ありがとう。ずっと大事にするね」







平野くんは優しく微笑むと


チュッと、軽いキスを唇に落とし








紫耀「…Aさん、やっぱ俺、欲しいものあった。」



A「なに?」






暫く黙ったままの彼が


ぽつり、と小さくそう呟くから


なんだろう?と期待しながら尋ねると









紫耀「今日は、返さなくてもいい?」









少し意地悪に笑って…男の顔をした平野くんが



艶っぽいハスキーな声でそう言った
















◇5→←◇3



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たむ - 素敵な作品をありがとうございます!更新楽しみにしています。 (2021年7月4日 5時) (レス) id: 7855f798e1 (このIDを非表示/違反報告)
akp4(プロフ) - このお話大好きで今日また読み返しました!更新待ってますね (2020年12月20日 3時) (レス) id: af01429ab4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしてます(^^) (2020年10月12日 12時) (レス) id: ea80b9bbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Airi Lucus(プロフ) - とてもすてきな作品ですね!読めて幸せです。続き楽しみにしてます! (2020年6月26日 22時) (レス) id: f4cd5f6b5f (このIDを非表示/違反報告)
りん - 続編の更新ありがとうございます!主人公と年齢が近いので気持ちに共感しながら読まさせてもらっています(^^)大好きな作品です!更新大変かとは思いますが応援しています! (2020年5月25日 0時) (レス) id: 3e5d36f14c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わわ | 作成日時:2020年5月23日 19時

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