マグロ缶*3缶目 ページ4
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(Aside)
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それが二人の出会いだった―――。
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ギラリと光るその身に
ガブリと歯を突き立てれば、
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A「あれ？」
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なんだこの固いサンマは←
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？「おい、こりゃ食い物じゃねぇ」
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って。
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えー
食べ物じゃないって言うなら
私に何をしようとしてたんだよ。
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A「お腹空いたよぉ」
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なんて。
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猫の言葉が人間に通じるハズないよね・・・。
私が発する音は
「にゃー」って言う
か細い鳴き声だけ。
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あぁ、
この人、何かくれないかなぁ？
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この際何でもいいんだ・・・
食べられる物なら何だって。
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私は、彼に首を摘ままれながら
そんな思いを
必死に訴える―――。
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A「お腹空いたの(涙目)」
ス「・・・」
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そんな思いが通じたのかな？
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数秒間、
視線がぶつかると
何だか運命的な出会い…みたいなのを感じて←
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ス「仕方ねぇなぁ…」
って、
深い溜め息と肩を落としながら
長髪の彼は
私を抱っこ―――――。
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あぁ、
抱っこって
あんまり好きじゃないけど
この時だけは
素直にぎこちない腕に収まって
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私は、未だ冒険した事のない世界へと
飛び出すの――――。
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だけど…
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そんな間に
ス「はぁ…。
まさか、俺が猫なんか拾っちまうなんてなぁ…。」
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なんて。
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若干、肩を落としながら言う
彼の呟きが聞こえたのは
言うまでもない。
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だから・・・―――
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A「ありがとう」。
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通じるかは分からない。
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通じたらいいな・・・って
そんな思いで
少しだけ。
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私は感謝の念を込めて
鳴いてみた――――。
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『にゃぁ』。
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リリネット(プロフ) - お久しぶりです！スクアーロ編、終わりましたね・・・！ｐｃの前でキュンキュンしながら涙を流していました！ｗｗ続編も読ませていただきますね♪ (2013年4月21日 15時) (
レス) id: 20444bf9f9 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - こんにちは！続編が出来ましたのでお知らせです・ω・*相変わらずの駄作ですが、是非遊びに来てくださいね! (2013年4月17日 16時) (レス) id: 2eb0dddd20 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 莉々さん» ありがとう！泣けましたか…良かったぁ=ω=*（ぇ 続編も楽しみにしててね！>ω<* (2013年4月15日 17時) (レス) id: 2eb0dddd20 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 風丸 マナミさん» ありがとうございます！是非続編でもお会いしましょう！・ω・*ﾉ (2013年4月15日 17時) (レス) id: 2eb0dddd20 (このIDを非表示/違反報告)
莉々(プロフ) - お疲れ様でした(^^)遅くなってすいませんヽ(´Д`；)ﾉ泣けました・゜・(ノД`)・゜・続編楽しみにしてますね♪ (2013年4月15日 16時) (レス) id: c2de294303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美羽 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miuyui/
作成日時：2013年1月13日 4時
