04.ずっと君を見ていたのに。 ページ4
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「式は挙げるのか?」
「うん、挙げるよ。かなり前から計画しててね、2ヶ月後に挙げるの。招待状は、今日出したからもうすぐ届くと思う」
2ヶ月後か…。もうすぐだな。
「紗綾のウェディングドレス姿、楽しみにしてる」
「ふふっ、楽しみにしててね。……じゃあ、また」
僕も、また、そう言って電話を切った。
「…クソッ」
スマホを乱暴にベッドに投げつける。
「っなんで…なんでなんだよ……紗綾」
主人公になれない恋だってある。そんなことは分かってる。全部が全部、上手くいかないって分かってる。
……けど、けどっ
…どうしようもなく君のことが好きで……大好きで…
僕は君のことをずっと、幼い頃から見てきたのに…
愛してきたのに…。
なんで君の隣にいるのは僕じゃないんだ。
なんで他の男が君の隣にいるんだよ…
誰よりも愛している自信はあるし、紗綾を1番理解してるのは僕で、僕のことを1番理解してくれているのは紗綾だ。
ずっとそう思ってた。
けど…
「…違ったんだな」
その結婚する男が自分のことを1番理解してくれているって思ったんだな。
…1番好きって思えたんだな。
……
どうしようもない、この思いはどこに置いやればいい?
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レイ - セレネ・アステリアさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張りますのでよろしくお願います!! (2018年12月21日 17時) (レス) id: 5cc715c60f (このIDを非表示/違反報告)
セレネ・アステリア(プロフ) - レイさんの魔天使マテリアルの作品大好きです!また新作出してくれると嬉しいです♪これからも頑張ってください!! (2018年12月14日 17時) (レス) id: 9b27cabf4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイ | 作成日時:2018年10月19日 14時