【ヒロアカ】超常現象ホログラム (ページ8)

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14時。6時間の巡回を終え、賑やかな校舎へと足を運べば相澤先輩が待っていた。

戌井「お前ほんっっとに情を持つなよ」

『だから持ってないですって』

相澤「朝捕まえた敵の話か？」

今朝ぶりです、と軽く挨拶を済ませ3人で歩く。戌井さんは真ん中を歩きながら「聞いてくれよ〜」と流れを説明した。一度ラブラバの拘束を解いたこと、かつてヒーローを目指していたジェントルの背中を押したこと、先輩は黙って聞いていた。

相澤「………」

『去年のヘドロ事件、襲われた同級生を助けたって…あれ、爆豪とデクの事ですよね。』

─トップヒーローは学生時代から逸話を残している。彼らの多くが話をこう結ぶ。「考えるより先に体が動いていた」と─

『デクとジェントルは何が違ったんでしょう。二人ともヒーローを目指してた、ヒーローとしての本質を内に秘めていた。デクもジェントルも、考えるより先に体が動いていた。』

相澤「だとしても、敵は敵。緑谷は立派なヒーローの卵で、あの男は法を犯した敵だ。」

『勿論、わかってます。だから止めた。だから捕まえた。でも彼はヒーローになろうとしていた』

相澤「緑谷は常にトップを目指している。そこへの執念の差は、到底測れるものじゃない。あの男はリスタートを間違え、その結果敵になった」

『私はただ、手の届く範囲は全て救いたい。そこに敵もヒーローも無いだけです』

相澤「人を殺めていてもか？」

戌井「スト───ップ！！」

……しまった。周りが見えなくなっていた。自分の正義を否定されてつい頭に血が上ってしまった。

戌井「熱くなるのも良いけど、ここ！今！文化祭中だから、ね？」

『すみません、つい…』

相澤「…お前の目標はきっと正しいよ。ただ、人を信用しすぎて足元掬われないかが心配なんだ」

『………その時は守ってください』

相澤「言われなくても」

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────それから数週間が経ち、

鷹見(ホークス)「本当に良いんですか

──────リボルガンさん」

『覚悟は出来ています』

秘密裏にホークスとのチームアップが成立した