【ヒロアカ】超常現象ホログラム (ページ7)

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そこから二手に分かれラブラバを追うこと数十秒、案外あっさり捕まえた。手に持っているパソコンには雄英の警備システムにハッキングを試みた形跡が残っている。

相葉(ラブラバ)「誰よ、なんなのよ貴方！離しなさいよ！」

『お巡りさんでーす』

拘束した小さな体を脇に抱えて戌井さんの元へと向かえばそちらも既に取り押さえ済。雄英に報告する戌井さんにサインを送り、確保した不審者を1名から2名に訂正してもらう。

デクに抑えられているジェントルにも、私の腕の中で涙を流すラブラバにも、もう戦う意思はない。

戌井「おい！」

『この後二人は離れ離れになります。もう戦う意思も無いですし、最後くらいは触れ合っていたいでしょう。愛する人とは』

拘束を解きラブラバを解放する。彼女の叫びは悲痛なものだった。互いの壊れた日常を癒し合い、ただ愛し合っていただけ。それだけ。お互いがお互いのヒーローであり、光だった。

私達は今、二人のヒーローを消した。

飛田(ジェントル)「ジェントル・クリミナル。ヒーロー落伍者の、成れの果てだ。」

『─────ジェントル！』

『もうこれ以上下を向くな。生きてりゃ何回でもやり直すチャンスがある。勝つチャンスがある。ラブラバのためにも、お前の原点を思い出せ。』

飛田(ジェントル)「・・・」

戌井「……引き継ぎ済んだから巡回戻るぞ」

『…了解です』

ラブラバはずっと、お前を、上を見ていたぞ。

今度はジェントル・クリミナル、お前が支える番だ。