【ヒロアカ】超常現象ホログラム (ページ6)

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6_愛愛愛ページ6

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戌井「まずいまずいまずいまずい」

『だから言ったじゃないですかまだ屋台も始まってないんだから見るのは後にしましょうって！』

戌井「だって仕事終わる頃にはもう文化祭終わってると思うだろ！」

『スケ頭に入れてないんですか！！？』

現在7時46分。周辺警備の担当エリアまで突っ走っている。そりゃもう全速力で。

先輩たちと別れた後すぐに配置につこうと思ったのだが、少しでも雰囲気を味わいたいと言って聞かないこの男はあろうことか雄英内を回り始めた

昼過ぎに第2機捜と交代すると言ってるのに、ボールに夢中な犬のように話を聞かない。しかも今の発言で私の話をマジで聞いていなかったことがわかる。なんなんだこの男は。

なんとか配置エリアに着き汗を拭う。予定時間3分前……かなりギリギリだった。

『こちら第1機捜配置につきました』

《珍しくギリギリね。なにかあったの？呼吸も乱れているようだけど》

戌井「武者震いってやつですよ！んじゃ！」

私の無線に顔を近づけ勝手に切り上げるとトンボを捕まえて遊びだした。仕事熱心なのかそうじゃないのかいまいち掴めない。

というか自分のせいで遅刻しかけたのに隊長の鼓膜破ろうとしたな、イカれてんのか。性が合わないにしても目上の人に歯向かうのはどうかと思います。はい。

担当エリアを巡回すること約1時間。急にセンサーを感知したかのように走り出した戌井さんを慌てて追いかける。

戌井「ジェントル・クリミナルが近くにいる」

『やっぱりあの予告、雄英に向けてだったんですね』

ジェントル・クリミナル。本名、飛田弾柔郎。18歳の時公務執行妨害で逮捕されてから数年して敵になった男。元々はヒーロー志望だったはずだが、何が彼をそうさせたのか、今は考えるより目的を阻止するべきだ。
戌井さんは過去に彼と遭遇したことこそあるものの取り逃がしている。彼の匂いに気づいたのはそのためだ。

彼の姿が目視出来ないためひたすら戌井さんについていくと、衝突音が聞こえ始める。スピードを速めると、赤髪の少女が校舎に向かって走っているのが見えた。

『……あれ、ラブラバですよね。追います』

戌井「拘束次第こっちに合流」

『了解』