【ヒロアカ】超常現象ホログラム (ページ3)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:2,392 hit

3 ページ3

_

『事件の時も治崎が仲間と融合して凄い事になってたとか。屋外で戦ったそうですが、デクのおかげで被害は最小限に留まったって聞きました』

戌井「誰から？」

『相澤先輩』

戌井「やっぱ塚内警部じゃないのね」

塚内警部、表情変わらなすぎてちょっと苦手なんだよな。
このことを以前戌井さんに話したら「お前も似たようなもんだぞ」と言われたのが少々気に障ったが、戌井さんも割と苦手部類らしい。
何故私とは普通に話してくれるのかと聞いたら本能的なアレ、と全くわからない返しをされた。なんなんだソレ

戌井「塚内警部って笑うことあんの？」

『オールマイトといるときは割と笑ってる気がしますね』

戌井「まじ？見てみたいわ」

『私的にはあのエンデヴァーを手懐けてるのが若干恐怖ですけど』

戌井「あー、神野の時なんか褒められて喜んでたもんな」

エンデヴァーは一見怖いけど案外感情がわかりやすくて好きだ。息子の焦凍くんへの熱烈なラブコール…と呼んで良いのかわからないが、あれを見ないふりすれば普通にかっこいいヒーロー。雄英体育祭警備の時を思い出すと家族関係はあまり上手くいってないように見えたが、私が首を突っ込むべきではない。

『戌井さん、これ相澤先輩から…』

通知を確認すると先輩から雄英文化祭の話が送られてきていた。「警備を頼むと思うからよろしく」という内容。何れ隊長から言われるだろうにわざわざ言ってくれるとは、先輩も意外と楽しみにしているのだろうか

戌井「なんで俺じゃなくてAに報告してんだよ…」

『ほら、戌井さんってうるさいから…』

戌井「一気に敵二人増やしやがったな」

『さり気なく山田先輩巻き込むの良くないですよ』

「誰も山田なんて言ってないけど」という声は無視だ。
そういえば白雲さんはどんな人だったんだろう。中学の時に行った雄英文化祭で一度話したくらいだが、元気っ子以外の印象がない。雰囲気はなんとなく戌井さんに似ていたような気がする…

雄英に入学して白雲さんがいなくなったと聞いた時は特に関わりも無かったため特別落ち込むといったこともなかったが、どこか暗くなった相澤先輩を見ているとやるせない気持ちになったのを覚えている。

しばらくして巡回交代時間の午前4時になり、少年らが解散するのを見届けながら分駐所へと向かった

戌井「あー！久々に勘が外れたー！！」

『何もなくて良かったです』