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心操「ほら早く入ろう、この服なんかどう？」
心操「…Aはかわいいから何でも似合ってだめだ
全部ほしくなる」
『それは好きフィルターかかってますわ』
心操「中学の頃からかわいいとは思ってた」
『そーですか…』
というかナチュラルに名前呼びに変わったな
結局服は汚れるだろうとのことで無難なものになった
『お昼休憩！しよ！』
心操「なに食べたい？」
構内を歩いていると、八百万ちゃんと耳郎ちゃんがキャリーケースを買っているのが見えた
────A組皆で買い物行こうよ！
まさか昨日皆が言ってた買い物先って……
心操「あ」
上鳴「あ」
『あー・・・』
瀬呂「あ〜〜ららら」
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カフェにて
瀬呂「で、ずばり二人はどういう関係で？」
心操「俺の片想い」
『中学の同級生』
瀬呂「へぇ まだ付き合ってないんだ」
にまにまする瀬呂くんと心ここにあらずな上鳴くん
なんかごめん
心操「上鳴はさ、Aのこと好きなの？」
上鳴「直球すぎンだろクソが………」
瀬呂「てか名前呼び？体育祭の時苗字じゃなかった？」
心操「まあ、勢いとか流れで」
瀬呂「勢いってなに流れってなに！！？」
『君が想像しているような展開はないからね』
クラスメイトでなに想像してんだ、と机の下から蹴りを入れ黙らせる
上鳴「近くで見るとやっぱ心操お前かっけえわ
ますます自分に自信なくなる」
心操「好きになってもらえる自信ないから好きだって認めないの？」
上鳴「は、？」
『( 逃げていいか？ )』
瀬呂「お前、前から言ってるけど絶対岸水のこと好きだぜ
頑なに認めようとしねーけどな」
『( 逃げていいか？？ )』
上鳴「別に認めないようにしてる訳じゃ…」
心操「まぁあんたが告ろうが俺には関係ないけど」
瀬呂「おい お前今んとこボロ負けだぞ」
上鳴「言葉には気をつけろ………」
手洗い行ってくる、と立ち去ってしまった
心操「好きな人の隣で言う事じゃないけどさ
俺だって自信ないよ
一緒に特訓し続けて、
最初は同じレベル、同じ歩調だったはずなのに
今は完全にAに置いていかれてる
力で言えば完全に上鳴に負けてるんだ
だからもっと強くなって、その時また告白する」
瀬呂「それもう告白みたいなもんじゃん……」
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作者名：こたろう | 作成日時：2023年10月18日 5時
