38 ページ38
_
上鳴「次準備俺らだろ、控室行くぞ」
『あ…うん！』
『じゃあ、私こっちだから…また』
上鳴「待って」
『？』
上鳴「あー……えと…本気で、な」
『勿論！じゃ』
上鳴「あああ待って！」
次に試合を控え、廊下で呼び止められること二度目
上鳴「色々、言いたいこと…あるんだけど、その…
体育祭終わったら…話、できる？」
『……うん！話そう』
上鳴「ありがとう」
_
『人人人人人………』
───ガチャ
『人人人……』
心操「あ……」
『うわっ？！』
心操「次、だね」
『〜〜っ！うん、まだ次があるよ！頑張ろ！』
心操「っくく、いや、岸水さんの話」
『……心操くん、ちょーかっこよかったよ』
心操「…ありがと、普通科の人達にも言われた」
照れくさそうに鼻先を擦ると、「俺の話は後にしよう」と近寄ってきた
次上鳴とだよね？と隣のパイプ椅子が鳴る
『上鳴くんと個性の相性悪いんだよな…
一対一なら尚更遠慮なしに放電してくるだろうし
うわあああどうしよう………』
心操「ねぇ、こんなのはどう？」
『────良いっ！勝算あり！』
心操「俺の分まで、よろしく」
『絶対、勝ってくるよ』
心操「……なんか寒くない？」
《瀬呂くん行動不能！轟くん二回戦進出！》
_
《彼女の水圧は底知らず？！風穴開けるなよ！
岸水A！対
スパーキングキリングボーイ！
上鳴電気！》
《レディイイイ》
上鳴「この勝負、一瞬で終わらせてやるよ」
《スタート！》
上鳴「無差別放電…130万V！」
心操くんの分まで、勝つんだ──！！
《おおおおーっと？！
飛んだァ！岸水、ジェッドブレードの要領で上空へ回避！》
『( 電気が伝ってこないように一旦解除して…！ )』
『放電対策…しないはずがないだろ！』
上鳴「は…？！」
上鳴くんとの直線上に水を発射し、私との距離感を撹乱させる
『────ごめん、上鳴くん』
上鳴「……は、」
瞬間、ゼロ距離ぶっぱで押し出す
上鳴「クソ、クソ！間に合えぇぇええ！」
『な、！』
《上鳴の反撃！間に合うかぁ？！》
飛ばした先から電気が走ってくる
でも…
『ここで止める訳には…いかないんだよっ！！』
心操「A─────ッ！！！！」
『( プルスウルトラだぁあああ……ッ！！ )』
ビリビリ、と痺れるが絶対に倒れない
絶対に────！
《上鳴くん場外！岸水さん二回戦進出！》
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こたろう | 作成日時：2023年10月18日 5時
