【ヒロアカ】感電と発熱 (ページ29)

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──────今日の昼

食堂にて、芦戸ちゃんと葉隠ちゃんに誘われ3人でご飯を食べていると、恋バナが始まった

こういうの好きだなぁ、二人とも

芦戸「で！で！岸水は誰が好きなの？

　上鳴？飯田？」

葉隠「今朝は尾白くんと話してたよね！」

『尾白くんとはUSJで一緒になったからで…』

『委員長はツボにハマるだけで…！』

ターゲットが自分に切り替わり慌てて否定する

葉隠「上鳴くんのは否定しないんだ？！」

芦戸「瀬呂もなんか妙なこと言ってたよねぇ？」

『上鳴くんはなんか…気まずいんだよな』

和解したようには思うが、なんとなく壁を感じる

私自身警戒してしまってるのもあるが…

芦戸「それは…恋してるからでは？」

ふむふむ、と自分の言葉に納得するように頷く芦戸ちゃんとキャッキャとはしゃぐ葉隠ちゃんに頭を抱える

『いや…ちょっと色々あって……』

葉隠「その色々が聞きたい！」

二人からぐいぐいと迫られ、あの時のことを思い出してしまう

『( うわぁ………… )』

芦戸「顔が赤いよ？」

ヌッ…、と下から覗き込むように迫ってきた芦戸ちゃんに小さく悲鳴をあげる

どう逃げ切ろうかと考えていると、心操くんからメッセージが届いた

『ご、ごめん！友達に呼ばれたから先出るね！』

「逃げられたぁ…」と落ち込む二人を背に廊下に出ると、心操くんに声をかけられた

心操「岸水さん、好きな人いるの？」

呼ばれたと思えばいきなりド直球な質問を食らいフリーズする

『・・・え？』

心操「え？」

数秒沈黙が続くと、さっきの会話を聞いていたらしく

上鳴くんとの“色々”で相手のことを意識してるんじゃないか、好きなんじゃないか
それなら思わせぶりな行動はしないでほしい

と心操くんの口が止まらない

『スト───ップ！！』

そして、戦闘訓練があった日のこと、その後壁を感じることを吐露した

共にヒーローを志す仲間との仲に、不安は背負いたくない

心操「相手の思ってることはなんとなくわかるよ」

『え、わかるの？』

心操「でもそれは教えない

　それに俺は、
　岸水さんにそんなことした事した奴を許せない」

『・・・』

心操「…………一応、嫌われてる訳ではないから

　それだけは安心して」

『……そっか、それなら良いんだけど』