【ヒロアカ】感電と発熱 (ページ28)

今日:34 hit、昨日:16 hit、合計:25,528 hit

28 ページ28

_

心操「ほら早くしてよ、置いてくよ？」

袖口から小さく猫じゃらしをちらつかせ手招きしてくる心操くん

『ぐ……っ！』

“猫好きな心操くん”に弱い私は周りからの視線に耐えながら彼の元へ移動する

常闇「！…岸水は猫だったのか」

真面目な感じで変なこと言わんでください常闇くん…

『違うんだ常闇くん…私はただ心操くんの可愛さに──んぐッ』

私の口を塞ぐと、流れるように手を繋がれる

心操「はいそこまで

　まだ怪我痛むでしょ？送ってくから、早く帰るよ」

『っぷは、……それでわざわざ迎えに来てくれたの？』

心操「まあ正門で待ってても良かったけど

　……宣戦布告ついでに」

『ついでかぁ』

上鳴「・・・」

_

心操「大丈夫？痛くない？」

『うん、ありがとう…

　体育祭までには本調子に戻したいなぁ』

心操「俺も本気で上に行く

　ぶつかっても、本気で戦おう」

『勿論！』

帰り道の途中、公園に寄ろうと誘われベンチで話していると足元に子猫が近づいてきた

その猫は私を素通りすると隣の心操くんに擦り寄る

心操「最近仲良くなってさ、

　 ………かわいいだろ？」

『か、かわいい…』

心操「……………猫見て言えよな」

不満気に口先を尖らせる心操くんと猫じゃらしに飛びつく子猫

『かわい、………そういえばさ

　ヒーロー科の編入の話、びっくりした』

心操「俺も聞いた時はびっくりしたけど、大丈夫だろ」

『そうかなぁ……

　ねえ、明日から放課後一緒に特訓しない？』

心操『…いいよ受験期以来だな』

心操「…………てか、あの金髪だろ

　岸水さんに手出したやつ」

『手？！手出したっていうか……まあ…』