【ヒロアカ】感電と発熱 (ページ23)

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皆が恐怖に呑まれる中、先生は1人飛び出していった

『上鳴くん、通信どう？厳しい？』

上鳴「こんな使い方慣れてないからってのもあるけど…

　どうなってんだコレ……」

遠くに相澤先生が見える

敵の総数はまだ把握できないし、早く増援を頼まないと流石に危険なんじゃ…

13号「早く避難を！」

黒霧「─────させませんよ」

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尾白「うわあああ岸水さん上！上！」

避けて！と頭上から聞こえ咄嗟に避ける

『今すごく心臓がバクバクしてるよ』

尾白「ごめん、まさか空中から落とされるとは…」

敵の霧に包まれたと思ったら、突如空中に投げ出されていたのだ

ワープの個性、か……強いし厄介だ

『あの敵、私達のこと嬲り殺すって言ってたけど…』

尾白「用意周到ではあるみたいだけど…

　俺ら生徒の個性までは把握してないみたいだね」

『そう……だね！』

私と尾白くんが飛ばされたのは火災ゾーン

私の個性を知っていたらこんな場所に飛ばしていないはずだ

背中から水を噴射し消火、前方には尾白くんとその周りの敵を視界に捉えながらサポートをする

尾白「ありがとう！戦いやすいよ！」

バフがほぼ無効化された敵はあからさまに苛ついている

『とりあえずこの辺は落ち着いたから範囲広げる！』

私がサポートしていたとは言えほぼ尾白くんだけで充分戦えていた

少しなら別行動しても大丈夫なはずだ

それに、許容量(キャパ)ギリギリまで個性を使ったせいで動きが鈍くなってきた

尾白くんの近くにいたら逆に足手まといになる

『とりあえず……ぶっ飛べ！！』

ひとまず距離を置くため前方の敵を水で突き飛ばす

すると、崩れた瓦礫の向こうに山岳ゾーンが見えた

識別は出来ないが、シルエットが忙しなく動いているのであそこにもクラスメイトが飛ばされているはずだ

『早くこっち片して助けに行かなきゃ…』

キャパを超えそうなため一旦個性は休ませて武器を構える

『こういうのってさ…使い方わかってない子供ほど危険だったりするよね！』