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慣れない距離感に落ち着くことができない
慣れないってかまずなんで押し倒された？！
─────あ、怒ってるからか！
『ご、ごめんなさい…！！！』
上鳴「……やば、唆る」
『なんでだ────ッ！！！！』
『( てか早く着替えたいんだけど… )』
上鳴「なんでこんな露出度高いわけ？」
ツーッ、と腰のあたりを指が滑り、肌と布の境目を撫でられる
『え……個性の都合…的に………』
いや、そんなことより早く退いてくれ
上鳴「今日の試合で別に関係ありそうなことしてなかったよね？」
『使うまでも無かっただけ』
本当は最後、背中から水を噴射して攻撃をしていたが苛ついたので煽ってやる
上鳴「………それ、煽ってる？」
『だったらなに？早く退いてよ』
上鳴「・・・・」
じっ、と見下ろしてくるその瞳が急に冷たく見えて───
『い…ッ？！』
理解が、追いつかなかった
試合の時と似た感覚
でも、あの時ほど強くはない
強い静電気がパチパチと起きる
ぐッ、と抑えつけてくる手や足に力が入るのを感じた
『( 痛い、痛い……！！ )』
上鳴「・・・・」
『( なに？なんで？意味わかんない…なんなの、 )』
『ま、待って、もう無理…いたい、ねぇ痛いってば！』
上鳴「・・・」
クソ…、イイ性格って、それ人のこと言えないだろ……！！
『ッ、もうやだ、』
抑えていた涙が溢れると、すんなりと離れていった
上鳴「…今の時間って数学だっけー？」
『・・・ぅ、うん』
ぐっ、と腕を引っ張り上げられ、いつもの様子に戻った上鳴くんに混乱する
上鳴「…ごめんごめん、
試合中まーじで死にかけたからさ、
悪戯したくなった！仕返し！」
『はっ、？！悪戯の範疇超えてたけど？！』
へらへらと笑う上鳴くんにまた安心して再び更衣室を目指した
上鳴「( ぁー…やっば、……… )」
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作者名：こたろう | 作成日時：2023年10月18日 5時
