【ヒロアカ】感電と発熱 (ページ17)

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咄嗟に背中のプラグを引き抜き、思い切り引っ張る

耳郎「ぅわ…ッ、？！」

態勢を崩した耳郎ちゃんから確保テープを取り上げ、

『相手のテープ奪っちゃダメとは、言われてないもんね…！』

巻き付けた

『( まぁ、核の部屋に自分の分置き忘れただけなんだけど )』

『こっちは忘れてないよ』

と、上鳴くんを包んでいた水を解除する

上鳴「───げほ、は、ぁ…はぁ…」

『お二人さん聞こえる？

　耳郎ちゃんは捕まえたけど…

　上鳴くんには逃げられちゃった』

《こっちは準備万端だぜ！》

上鳴「岸水、意外とイイ性格してんのね…」

ふらふらになりながら私を睨みつける上鳴くん

最悪逃げられても、そんな状態で勝てる訳がない

酸素を沢山取り込もうと肩が大きく動いている

『そんな状態で個性使ったら感電する──』

上鳴「それは、お前も……だろ！」

攻撃してこないだろうと油断していたため一瞬で距離を詰められた

上鳴「俺の個性は帯電！

　一応周りより耐性はあるんでね…！」

『い゛ッ、ぁあああ！！』

ばたん、と倒れ込んでしまい起き上がれない

意識もだんだん遠のいていく

『……クソ、クソッ！』

許容量ギリギリまで私に抱きついてきた上鳴くんは、確保テープは諦めたようで核の部屋へと向かい始めた

『当たんない……ッ！！』

ふらふらの標的にはなかなか攻撃が当たらず、初手の技が仇となった

『ごめん、2人とも…後はお願いね……』

《岸水さん？……大丈夫ですか？

　何があったんですか？！岸水さん？！》

『( 勝てる、よね… )』

耳郎「岸水ッ！！！」

すっ、と意識を手放した