【ヒロアカ】感電と発熱 (ページ12)

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切島「なぁ！！！」

『？！』

急な背後からの大声に肩が震え上がる

なんだなんだと振り返ると、赤髪の元気そうな人が私に質問をしてきた

切島「さっきお前が
　 1-Bの教室から出てくるの見たんだけどよ

　もう隣で友達つくったのか？早ぇな！」

悪意ゼロの笑顔でこちらを見つめる彼に頭を抱える

『い、いや………あれは教室を…その、

　間違えまして………』

なんとも言えない恥ずかしさで顔に熱が籠る

切島「………え、」

上鳴「ぶっ、」

吹き出した勢いでゲラゲラと笑う上鳴くんを無視するも声がでかすぎる

『( ・・・・勘弁してくれ )』

切島「ゎ、悪い！

　そういうことだったんだな…！」

その優しさが逆に辛い…！と言えるはずもなく、苦笑いを零すことしかできなかった

蛙吹「教室を間違えるなんて、おっちょこちょいね」

『(まじで勘弁してくれ・・・！)』

また突如、今度は隣から降り掛かってきた言葉が胸にグサッ、と突き刺さった

蛙吹「蛙吹梅雨よ、梅雨ちゃんと呼んで」

『つ、梅雨ちゃん…！

　えと、私は岸水Aっていいます
　好きに呼んで』

切島「俺は切島！よろしくな！

　蛙吹、岸水！」

蛙吹「梅雨ちゃんと呼んで」

切島「つっ、梅雨ちゃん！」

『で、上鳴くんはいつまで笑ってるの？』

上鳴「ごめんて」

相澤「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」

相澤「ここは…

　ヒーロー科だぞ」

『( あの人、入試の時の…… )』

相澤「担任の相澤消太だよろしくね」

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あれから流れるまま個性把握テストを行い、表示された結果にもう少し工夫出来たところあったかな、と肩を落とす

相澤「これにて終わりだ

　教室に書類あるから目ェ通しとけ」

『……あの、！』

相澤「？………あーお前……入試ン時の…」

『その節は、ありがとうございました

　彼、無事普通科に合格できました

　私も彼も、ここから死ぬ気で頑張ります』

相澤「……っそ、」

あの時と同じようにふっ、と笑うと猫背のまま去っていった

『( なんか、心操くんに似てるような… )』

上鳴「なに話してたんだ？」

『あー……良い担任の先生だなって話』

上鳴「どこがだよ？！」

『( 先生も猫、好きだったりするのかな )』