【ヒロアカ】感電と発熱 (ページ11)

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11_再会ページ11

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───ガラガラ

1-Aのドアを軽く開けて、今度こそ自分の座席を確認する

『( 岸水、岸水………あった )』

『………電気、？』

自分の前の“上鳴電気”という名前に引っかかりを覚える

上鳴「呼んだァ？」

『ギャッ、！』

いきなり名前呼びとか照れるじゃん〜、なんてへらへらと笑う金髪くん

ヌルッ、と背後から現れたその声につい悲鳴をあげてしまった

…この人が、上鳴、電気…くん

『電気、電気……………？』

うーーーーん……

上鳴「ちょ、えぇ？！まじでなに」

そんな見つめられると流石に照れるんだけど！と顔を真っ赤にする様がなんだか面白い

─────が、

『やっぱ思い出せない！』

上鳴「…へ？」

ポカンとする彼を置いて自分の席に着く

『( 窓側騒がし、初日でもう喧嘩とか… )』

爆豪「聡明〜〜〜？

　くそエリートじゃねえか
　ブッ殺し甲斐がありそうだな」

『( ブッ、？！ )』

飯田「君酷いな…！
　本当にヒーロー志望か？！」

『( あの人、入試の時にキレてきた人だな… )』

────ガタガタ、

上鳴「待てって、

　思い出せないってなんなんだよ」

窓側へ向けてた視線を前の席へと向ける

『いや、どこかで会ったような気が…』

なんかシルエットがぼんやりと、でもこんな顔では無かったような…なんて悶々としていると、彼はにまにまと頬を赤らめた

上鳴「なにそれナンパ？ナンパじゃん！」

『はァ？！違うって！』

ケラケラと笑いながら体を回転させ、ぐ──っ、と伸びをする上鳴くんの背中を見つめる

『・・・・あ』

上鳴「…ん？」

『入試のとき感電した人！』

なんか、顔が違うような気もするけど…

記憶の中の背中と一致した

黒のメッシュ入ってるのもそういないだろうし…

多分、この人が、あの時の……

上鳴「…………な、なんか…

　 ……記憶が……薄っすらと…」

『あの時はビンタしちゃってごめんね』

と謝ると思い出したように「ああ！」と声をあげた

話を聞くと、どうやら感電してショート状態になっていたため記憶があやふやになっていたらしい

確かに、あの時明らかに様子がおかしかったもんな…

『改めてよろしくね、上鳴くん』

上鳴「さっきみたいに

　名前で呼んでくれてもいいけど？」

『あれはそういうつもりじゃ……仲良くなったらね』

上鳴「ちぇー」