フラン「コメントせずにはいられませんでした」 ページ47
血にまみれて切れかけていたはずのKが、急に震えていた体を止めて
しっかりと立ちかまえていた。
「調子乗るのが得意だよね、君」
なるほど。さっきのはただの茶番か。
一人で納得するも、オレの中の恐怖心は大きくなるばかりだ。
苦笑いなんか浮かべても、どうにも止められない、この震え。
Kは強い。
バミューダも強い。
オレは……
「まったく
弱いくせに、生意気だよ」
そう、その通りだ。
オレは弱い。けど、
諦めることだけはしたくない。
「今度こそ逃げてやる」
「主人公の言う言葉じゃないねぇ、それ」
大丈夫。
少し怪我するだけで、ちゃんと逃げれる
はず。
「残念だ。君は賢いと思っていたのに、
交渉はブッ壊すわ、かなり容赦なく暴れるわで、
まるで悪役みたいじゃないか」
「……！！」
けど、そんなわけがなかった。
オレがそう簡単に
「だからさぁ…………
僕が主人公になったっていいよね？」
勝てるはずがなかった。
「っ、！！！？？」
何が起こったのか理解できない。
今さっきまでオレと距離のあったKが、ほんの一瞬で
オレと肩がぶつかりそうなぐらい、近くにいた。
【短距離瞬間移動(ショートワープ)】
オレが“これ”を使ったのだと理解するのは数時間後のことで、
当然すぐに体が動くわけがなく。
オレはまんまと腹に攻撃を決められた。
「ぐっ！！」
殴られた反動で重心が後ろへ片寄る。
しかし、攻撃はまだ続いていた。
オレの傾いた体を狙いすましたように、ショートワープを織り混ぜた攻撃がいくども繰り出された。
殴られ、蹴られ、また殴られ。
「あはは！もうダンマリかよ。なんだったの、さっきの余裕は！
ほらほら！早く叫んでみろよ！『痛い』ってさ！！」
「………っ！！」
どうしようもない痛みと屈辱感。
いやだ。こんなとこで、
『死』にたくない………っ！！！
＜ピタッ………！！！＞
すると、突然その攻撃が嘘のように止まった。
本当に、突然。唐突に。必然的に。
なぜなら、
スペードが、Kを抱き締めていたから。
犬「骸様がしっかりしてないからだびょん！」→←『なんでフランがコメントしてんだよっ！！』
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ラーナ(プロフ) - たくさんの応援メッセージありがとうございます！！！丁寧に返せなくてすみません……でも、元気が出てきました！ドンドン更新していきますっ！こんな私ですがこれからも応援よろしくお願いします！！ (2014年9月15日 16時) (
レス) id: d880c69566 (このIDを非表示/違反報告)
羽霧 - すごい、面白い！！はまったよ！！ (2013年12月23日 21時) (レス) id: 2ffb3e71a4 (このIDを非表示/違反報告)
プリン - こんにちは たぶんカスのぶんざいでってのがが下巣のぶんざいでになってます (2013年11月6日 18時) (レス) id: 9aaa700ae9 (このIDを非表示/違反報告)
ボカロ隊長(プロフ) - 面白いです♪更新頑張ってください！♪ (2013年7月12日 7時) (レス) id: 988493e2c9 (このIDを非表示/違反報告)
狐狗狸( ´艸｀)(プロフ) - ラーナ！！お久しぶり(^^ ) 続きが凄く気になる！相変わらず超面白いね！これからも応援してるよ！ (2013年7月7日 22時) (レス) id: 82756433f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラーナ | 作成日時：2013年5月18日 18時
