『よく気が利くなっ！！なんか見直したよ、フラン』 ページ26
**本編戻ります**
〜炎真視点〜
意味わからない。
目の前にいるめんどい君のそっくりさんが、グニャリと歪んで
たちまち足の力も抜けて、膝から崩れ落ちた。
「おやおや。大丈夫かい？」
そんな声も、もう聞こえない。
今はただ、めんどい君のことを頭が壊れそうなほどに思い出していた。
騒音みたいに激しい音が、頭の中を擦り切っていって、血も出てないのに体じゅうが痛い。
『炎真……！』
聞こえる。記憶の中のめんどい君の声。
『炎真……！』
記憶の中で微笑む君が。僕の名前を呼ぶ。
『炎真……！』
声が聞こえる。記憶の中
ボンゴレである君が。
「っ、ぁあああああ！！！！！」
今までの僕の思いが、全て馬鹿らしくいことだとわかった。
たった今、わかった。
なんで雲雀恭弥なんかと一緒にいようとしたのか。
僕って馬鹿だな、本当に。
『僕のほうがめんどい君を知ってる』？
ホントは、雲雀恭弥ほうがめんどい君のことを知ってたんだね。
『僕のほうがめんどい君を守れる』？
ホントは、守れるてなんてなかったんだ。
僕は、ただ
守った『つもり』でいたんだ。
「………フッ……ア、ハハ……」
馬鹿だなぁ、僕。
「ハハハ………」
馬鹿だなぁ。
馬鹿だなぁ
「……馬鹿だ……な…」
僕は最初から、何も守っちゃいなかった。
真美を守ったふりをして、
めんどい君を守ったふりをして、
分かり合えたふりをして、
分かり合えたふりをされて、
満たされることを勘違いして、
ずっとずっとずっとずっと、
平気な顔して生きてたんだな。
「馬鹿だなぁ……」
惨めな気持ちなんか嫌というほど味わってきたし、
傷つくのも慣れたはずなのに。
まだこんなに痛い。
「なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんで！！？」
疑って、騙されて、信じて、裏切られて、傷ついて、泣いて、泣いて、
まだ泣いてるのに
それでもまだ、君が好きだ。
「っ、……痛い」
ボンゴレだから大嫌いなはずなのに。恨んでるはずなのに。
君が大好きだから、
憎めないよ。
ずるい。
めんどい君はずるい。意地悪だ。
僕が恨めないことを知っててやったんだ、きっと。
じゃあ、僕はどうすればいいんだろう
もう、分かんないよ。
分かんないんだよっ、！！！
「…………教えてよ」
かすれた声が、弱々しく喉を通った。
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ラーナ(プロフ) - たくさんの応援メッセージありがとうございます！！！丁寧に返せなくてすみません……でも、元気が出てきました！ドンドン更新していきますっ！こんな私ですがこれからも応援よろしくお願いします！！ (2014年9月15日 16時) (
レス) id: d880c69566 (このIDを非表示/違反報告)
羽霧 - すごい、面白い！！はまったよ！！ (2013年12月23日 21時) (レス) id: 2ffb3e71a4 (このIDを非表示/違反報告)
プリン - こんにちは たぶんカスのぶんざいでってのがが下巣のぶんざいでになってます (2013年11月6日 18時) (レス) id: 9aaa700ae9 (このIDを非表示/違反報告)
ボカロ隊長(プロフ) - 面白いです♪更新頑張ってください！♪ (2013年7月12日 7時) (レス) id: 988493e2c9 (このIDを非表示/違反報告)
狐狗狸( ´艸｀)(プロフ) - ラーナ！！お久しぶり(^^ ) 続きが凄く気になる！相変わらず超面白いね！これからも応援してるよ！ (2013年7月7日 22時) (レス) id: 82756433f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラーナ | 作成日時：2013年5月18日 18時
