1. ページ1
.
黙り込む私に
『元気ない』
「んー…」
いつもの明るさで声をかけてくる陸
『不安？』
「そりゃ…」
『プレッシャー？』
「それもある…」
ははっと笑った陸は、ちょっとこっち来てみて？とソファに座って私に向かって両手を広げた
近づくとグイッと腕を引かれてすっぽりと陸の腕に包まれる
陸の着ているTシャツからする、陸の匂い…
『ぜっっったい！！大丈夫！！』
そう言ってギュウっと私を抱きしめて、
『どのモデルよりもAちゃんが1番可愛いから』
ポツリと呟くように言った
「え…？」
『さっ、寝ますよ〜』
パッと私の体から離れていく陸の温もり
寂しくなって、もっとそばにいてほしくて
「陸、今日は手繋がなくていい」
いつものようにベッドの真ん中に枕を置く陸の腕を掴む
「繋がなくていいから、抱きしめて」
私のその言葉に目を見開いた陸は、
『ははっ、参ったな』
そう言いながらベッドに寝転んで
『おいで？』
両手を広げた
私は体をベッドに放るように陸の胸に飛び込んだ
"参ったな"って言葉の意味がわからないまま。
善意で家に置いているだけの私に好かれてるのが参った？
そろそろ出て行ってほしい？
さっき、可愛いって言ったくせに…
ネガティブな冷たい思考とは真逆の
あたたかい陸の腕
その腕の中で、1滴だけこぼれた涙に気付かないフリをして眠った
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1030人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬう(プロフ) - ゆみさん» いつもありがとうございます！！私の実害はWi-Fiだけですので無事です！残り3GでWi-Fi復旧までどう過ごすか日々考えています…笑笑 (2020年7月11日 10時) (
レス) id: e113cb90be (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - みんとさん» ありがとうございます(TT)Wi-Fi失くしての立て続けオンラインライブ…あれがすごく効いています…笑 (2020年7月11日 10時) (レス) id: e113cb90be (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぬうさん大丈夫ですか？？私は関東の方なので状況が分からないところもありますが、早く安心安全な生活ができるよう祈ってます！ (2020年7月10日 15時) (レス) id: c21a93750f (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - ぬうさん» そうなんですか…ゆっくりで大丈夫です！！ぬうさん気をつけてください…！（ ; ; ） (2020年7月9日 22時) (レス) id: 4ea22667ac (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - みんとさん» 作者の住む九州北部が大雨例外なくですね、現在作者在住マンションのインターネット環境がご臨終のようで速度制限に怯えた暮らしをしておりまして…しばらくお待ち下さい(TT) (2020年7月9日 21時) (レス) id: e113cb90be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬう
| 作成日時：2020年5月31日 22時
