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近付いて、声をかけた
出来るだけ明るく、振り向いてもらえるように
『いやぁ最近のタクシーはさ、クラクション鳴らしすぎだと思わない？ねぇ？』
不自然過ぎたかな…？
俺の声にふらりと振り向いたその女の子は立ち入り禁止の柵越しでもわかる、
後ろから見てたより何十倍も綺麗な子だった
ライトアップされた東京タワーなんて比じゃないくらいに。
透き通るような肌に
スッと通った鼻筋は羨ましいくらいで
でも、吸い込まれる程に大きな目の奥は淀んでいて光が見えない
どうにか止めたかった
そこから飛び降りないで欲しかった
初めて会った子だけど、あまりにも綺麗で
俺の目の前から消えて欲しくなかった
「なに？誰？」
凛とした声が、俺に向けて少し低く放たれた
『なんでそんなところにいるの？もしかして飛び降りる？』
「そう。なんか文句ある？」
『あるよ、命を粗末にしちゃだめ』
俺の言葉を鼻で笑った彼女は
"私には何もないから"って言うんだ
十分過ぎるくらい持ってると思うんだけどな
俺初めて会ったのに、君に引き込まれて
消えて欲しくないって思ってる
だから消えないでよ…
そんな思いを乗せて、話かけ続けたら
彼女の事が少しだけ分かった
年齢と、名前
付き合ってた男がとんでもないクズだったこと
職場でもひどい目に合ってたことと、
頼れるご両親はいないこと。
どこに行っても安らげなかったんだ
そこからくる儚さなんだろうか…
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ぬう(プロフ) - ゆらさん» すみません、存じ上げません。人様の作品の引用等はしておりません。ご不快に思われたようでしたら申し訳ございません。 (2020年2月19日 8時) (
レス) id: a381596225 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 最新の短編集と全く同じ内容かつ同じ台詞の作品を他サイトで拝見した事があるのですが、もし引用されていらっしゃるのであれば明記された方がよろしいのではないでしょうか？少し気になった為コメントさせて頂きましたm(_ _)m (2020年2月18日 23時) (レス) id: 676fbb6c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬう
| 作成日時：2020年2月9日 0時
