46. ページ46
.
『え…』
俺見えちゃってる？陣くんが言ってた霊…
でも俺には、霊というより天使とか女神とかそんな類に見えた
華奢な体に、サッと風に煽られてなびく髪の毛
だけど儚くて今にも消えてしまいそうな雰囲気
例えるなら一輪だけ咲いた花のようで…
なんだろう…
すごく、良い事ありそう
月明かりに照らされるその人は、幽霊なんかとは程遠い
けど確かに立ち入り禁止の柵の向こうにいるから
生きた人じゃないんだろうな…
やっぱり天使とか女神とか、そんな感じのアレが見えちゃってんだな俺
ついに見える人になっちゃったか〜
そんなアホなこと考えてた俺の耳に届いた声
「…生まれてこなきゃよかった」
凛とした、よく通る声
ここにいるのは俺と…あの子だけ…？
今、間違いなく、あの子が言った…
俺見える人になんてなってなかったらしい
目の前に見えていたのは、今にも命を絶とうとしている女の子
どうやって乗り越えたの…その柵…
そう思って辺りを見渡したら、端っこの方にユラユラと古びた南京錠がぶら下がっていた
どうしよう…えっと…
俺が迷ってる間にどこかでクラクションが鳴り響いた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 954人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬう(プロフ) - ゆらさん» すみません、存じ上げません。人様の作品の引用等はしておりません。ご不快に思われたようでしたら申し訳ございません。 (2020年2月19日 8時) (
レス) id: a381596225 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 最新の短編集と全く同じ内容かつ同じ台詞の作品を他サイトで拝見した事があるのですが、もし引用されていらっしゃるのであれば明記された方がよろしいのではないでしょうか？少し気になった為コメントさせて頂きましたm(_ _)m (2020年2月18日 23時) (レス) id: 676fbb6c14 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬう
| 作成日時：2020年2月9日 0時
