#56 ページ7
渡「うわっ！」
机の上に並ぶのは、今日も安定にオシャレな賄い。
翔太さんがいつも通りのリアクション。
本当に、こんな最高なバイト先無いと思う。
…やっぱり、辞めたくないな。
宮「どうしたの？悩み事？」
クランベリージュースを片手に舘さんが聞いた。
そういえば、今日は樹くんが来たのもあって話せなかったな。
「ちょっと、今色々しんどいんです」
宮「ふっかのこと？」
「…それもあるんですけど」
そう、深澤先生のことも、もちろんなんだけどね。
「実は、親にバイト辞めろって言われちゃって」
渡「えぇっ！？マジ！？ねぇマジ！？」
口にパスタをいっぱい詰め込んだまま話す翔太さん。
翔太、行儀悪いよと舘さんが嗜める。
舘さんは冷静だ。この人が取り乱してるところは見たこともないし想像できない。
どんなにお店が混んでても、冷静だし、お客様への対応はスマート。
"セクシー ロイヤル 美しく"をモットーにしているこの店の店長はいつだって冷静だ。
宮「そっか、優秀なアルバイトがいなくなるのは残念だな。」
渡「え、涼太はAが辞めちゃっていいの？」
宮「あまり強制するのも、ね。」
冷静ゆえに、引き止めてくれないんだ…。
少し悲しくなって、自分の気持ちを口に出す。
「でも、私は辞めたくないんです」
渡「じゃあいいじゃん、辞めなくて」
宮「翔太、あんまり」
私の言葉に、舘さんを遮ってまで噛み付いたのは翔太さんだった。
渡「辞めたくないなら、辞めなくていいでしょ。
Aちゃんがやりたいなら、それでいいじゃん。
俺らもAちゃんにはいて欲しいんだから。
それにふっかから聞いて…あ。」
宮「あぁほら。こうなると思ったんだ。」
勢いよく話していた翔太さんが一瞬にして言葉に詰まり、舘さんが苦笑する。
"ふっか"つまり、深澤先生。
何を聞いたの？
「あの、深澤先生が何か言ったんですか」
渡「いや、別に、あ、待ってパニックパニック」
あわあわしながら頭を抱える翔太さん。
そんな彼の様子を見て、舘さんは観念したようだった。
宮「翔太がふっかって口にしちゃったからね。仕方ないかな。」
グラスを置いた舘さんは私の方に向き直り、ゆっくりと話し始めた。
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なっつ(プロフ) - まりなさん» 今後の展開で書いてみますー！素敵なリクエストありがとうございます(*^^*) (2020年9月5日 2時) (
レス) id: 57490b8521 (このIDを非表示/違反報告)
まりな(プロフ) - 今はふっか先生の方がモテててやきもち焼いちゃう主人公ですが、樹くんの時みたいに先生と言う立場だからこそ感じちゃう嫉妬みたいなのも見てみたいです^^ (2020年9月5日 0時) (レス) id: 4917011bf8 (このIDを非表示/違反報告)
なっつ(プロフ) - ひめりんごさん» コメントありがとうございます！ドキドキキュンキュンお届けできて嬉しいです！！私も毎日リアコふっかにやられてます！笑 (2020年7月28日 14時) (レス) id: 57490b8521 (このIDを非表示/違反報告)
ひめりんご(プロフ) - やばいですめちゃくちゃドキドキというかキュンキュンというかもう最高ですふっかリアコ万歳！！！ (2020年7月27日 1時) (レス) id: 1f3ffa58d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっつ | 作成日時：2020年7月10日 0時
