#65 ページ16
「ほんと、離してください」
このままじゃ、心臓が破裂して死んじゃいそう。
深「んー」
先生は今何を考えてるの？
何を思って私を抱きしめてるの？
何一つ、先生のことがわからない。
深「俺、すごくない？」
「は？」
深「ちゃんと教師じゃない？」
えっと…？全然意味わからないですが？
深「…本当は樹とキスなんてしてないんでしょ」
「し、したよ！」
深「へぇ〜？俺には信じられないけど」
頭上から聴こえる先生の笑い声。
どこまでも先生は余裕だ。
私ばっかドキドキしてるのが悔しい。
…でも、私のことからかってるだけの先生に樹くんとキスしたなんて嘘、なんの効果もない。
だって別に私のこと好きなわけじゃないんだから。
「本当にしたから。大人なやつしたんだから！！もう、離してください！」
私って全然可愛くない。
こんな言い方しかできなくて。
すっと離れた先生の温もり。
ほら、一瞬でやっぱり離さないでって思ってる。
深「あ、今寂しいって顔したな」
「は？してない！！」
深「嘘だね、顔に書いてあるもん」
「書いてない！！」
深「ふーん。ってかさお前大人なやつってなんだよ」
「そ、それは…」
なんでそんなとこ突っ込んでくるのよ。
口から出まかせで余計なこと付け足しちゃったな。
先生は、笑っていない。ずっとヘラヘラしてたくせに。何急に真剣な顔してんの。
深「ほら、やっぱ嘘じゃんよ」
「…樹くん、キス上手いんだよ？」
最後の最後まで貫き通す嘘。
何の意味もないってわかっていながら、やめられないのは、いつまでも私が素直になれないから。
見下ろす先生の顔が険しい。
でも、ここで引き下がるわけにもいかなくて。
「なんか、あんなんされたら好きになっちゃうっていうか…」
「これが本当のキスって感じで…」
私がベラベラと話している間に、また縮まった先生との距離。
そして私が言い終わらないうちに顔の横には先生の手が伸びて。
それと同時に、目の前が真っ暗になった。
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なっつ(プロフ) - まりなさん» 今後の展開で書いてみますー！素敵なリクエストありがとうございます(*^^*) (2020年9月5日 2時) (
レス) id: 57490b8521 (このIDを非表示/違反報告)
まりな(プロフ) - 今はふっか先生の方がモテててやきもち焼いちゃう主人公ですが、樹くんの時みたいに先生と言う立場だからこそ感じちゃう嫉妬みたいなのも見てみたいです^^ (2020年9月5日 0時) (レス) id: 4917011bf8 (このIDを非表示/違反報告)
なっつ(プロフ) - ひめりんごさん» コメントありがとうございます！ドキドキキュンキュンお届けできて嬉しいです！！私も毎日リアコふっかにやられてます！笑 (2020年7月28日 14時) (レス) id: 57490b8521 (このIDを非表示/違反報告)
ひめりんご(プロフ) - やばいですめちゃくちゃドキドキというかキュンキュンというかもう最高ですふっかリアコ万歳！！！ (2020年7月27日 1時) (レス) id: 1f3ffa58d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっつ | 作成日時：2020年7月10日 0時
