ぬーさんに愛され中。

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井「あ、いいよ。俺持ってくる。」









常「ないす」











ここから離れたくて、少しだけじゃなくて、ずっとずーっと流れる大人のシーンに耐えられない。



顔が熱くて、でもそれだけじゃなくて、いつの間にか映画が始まった時より密着している2人からは「逃がさないぞ」というオーラを感じる。










井「、はい水」







A「…あ、ありがと。」









思いっきり水を飲み込む。









常(まさかこんな展開になるとは、、)

井(A、顔真っ赤だけど大丈夫そう？)

常(大丈夫ではないでしょ、でも多分まだ俺らにバレてないと思ってるよ)

井(今、どっか体触ったらどんな反応すんだろ)
















いますぐにでも映画を止めたい。



いや、めちゃくちゃ面白いんだけど、今の私にはまだ早いというか。

理くんと大希くんと一緒に見てるから余計に恥ずかしくて、映画が終わったところで2人の顔を見れる気がしない。
















片目を閉じたり、嘘言ってトイレに行こうとしても絶対2人に止められるし、結局映画が終わるでソファーを離れることは出来なかった。









常「いやーおもしろかったね。」





井「久しぶりに見たけどやっばすごいわ」












ちなみに今の状況は、




私はソファーの上で少しでも顔をうずくめるように体育座りをして、大希くんは剛さんのシーンになった時から私の肩に腕を回していて、理くんは私の真っ赤な耳を優しく撫でている。











A「…っ、、面白かったねっ」





常「…どこが面白かった？？」









そんな状況に耐えられなくて、思いついた言葉を何も考えずに発したら、答えられそうにない質問が大希くんから投げかけられた。






A「…剛さんがでてた」





井「…だから見たんでしょ笑」











理くんと大希くんはこんなにも意地悪だったっけ。


こんな内容の映画だと知っていれば、絶対に1人で毛布にくるまりながら見てたし、絶対にこの2人とは見ていなかった。







数時間前の自分に、「一緒に見たいなんて言っちゃダメだよ！！」って言ってやりたい。

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