ぬーさんに愛され中。

・ ページ12

そんなわたしの反応を楽しむように、ニコニコしながら私の髪を耳にかける剛さん。






A「…っ、ご、剛さんっ」






綾「……」







さっきまでの柔らかい笑顔が少し真顔に戻ったかと思った瞬間、剛さんの顔が近づいてきた。






A「っ、、」






耳たぶの下あたりにチクっとした痛みを感じたが、すぐに剛さんの顔は離れた。







綾「ふふ綺麗についた。あーメンバーに怒られるなぁ笑」









剛さんが何を言ってるのか、ただ放心状態のわたしには理解できなかったが、マークをつけられたのは分かった。



分かったからこそ恥ずかしくてたまらない。




A「ご、剛さん」







綾「…ん？」








あまーーい雰囲気におどおどするしかない私だったが、剛さんから目を離せない時間が数秒経った後、私のスマホにLINEの通知音が鳴った。









剛さんから逃げるようにスマホを手に取り、通知を確認するとそれは大希くんからで、「何時ごろ行けばいい？」とのことだった。






綾「大希から？」






A「、、、うん。迎えきてくれるって言ってたから。」






綾「うわーすぐに気づくだろうな、あいつ笑」







綾「Aもこれ以上したら真っ赤になって爆発しちゃいそうだし今日はそろそろお開きにしようか」




そういって剛さんが私のスマホをいじり大希くんに「もーお会計するからお店出るよ〜」と送っていた。








お店の場所はもうすでに大希くんが剛さんに聞いていたらしい。

LINEを送って15分後には大希くんが車で迎えにきてくれた。






綾「じゃーおれはタクシーで帰るからここで。またねA。大希もまたな。」




そういってタクシーが停まりそうな大通りに向かって歩いて行った剛さん。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す