気づかれぬように。【白膠木簓】

〇realize 24 ページ27

.









電話番号…個人情報を有名人に晒しあげたところで
むしろ私の身がやばいのでは？

と思った。

どこでどんなものが流出するかわからないこの世の中で
有名人に個人情報…？

いや、逆もまた然りか。
私に、後にだとしても伝える形になる。リスクが高いのは有名人のほうか。









悶々と考えていて、ペンと名刺を受け取るポーズのまま
硬直していた私に対して









.









蘆｢自分大丈夫なん…?生きとる?…｣









.









『さすがに生きてますよ！？』

蘆｢ええツッコミやね｣









んな事より、はよ書いてな？

と言うと私に無理やりペンと名刺を持たせた。
割と強引ですね。









『…これでいいですかね？』

蘆｢おぉ…！大丈夫や！ありがとな…
ほんまけったいなことに付き合わせてしまって｣









軽く一礼すると、生徒たちの方を1度ちらっと見て
こちらにまた向き直り









蘆｢ほんま…気ぃつけてくださいね｣









そう言って行ってしまった。









.









なんだったんだ？

とりあえず、仕事に行かないと。と足を前に進めた。









が、ふと足が立ち止まった。









.









『あっ………………あの人躑躅森盧笙じゃん…。
どついたれ本舗2番手、元白膠木簓の相方…ツッコミ担当の…









どうりで知ってるわけだ。』









.









なるほど。









と1人で納得しまた足を進めた。









.

◎realize 25→←〇realize 23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す