気づかれぬように。【白膠木簓】

●realize 20(+α) ページ22

.









白「だるいな」









.









そう口にして家に向かう道へ足を進めた。









どれくらい歩いたのだろうか。

ただ、例の彼女。『天戸A』のことを考えながら
無心で歩いた。

勿論だが着実に家には向かっている。
ストーカー？知らない。今はそれどころじゃない。









白「一般の人に近い知り合いなんてなぁ…おったか…？

先輩・後輩の芸人…詐欺師…。あかんあかん！！どうしてこうも特殊な奴らしかおらへんの！？…あ……









.









躑躅森盧笙…。」









.









…アイツしかおらへん。かぁ…









正直気が引ける。今は別にどうってことないんやけど
頼み事するときだけはあの時を思い出して…まぁあかん。

冷や汗…ちゅうか…なんやろ。
背徳感がジワリとあふれる…変な例えやけどな。









とりあえず思いついた簡単な計画を
"あの時から"癖で内ポケットに入れ続けているメモ用紙につづる。









そして最後に携帯を取り出し
通話履歴の一番上の番号に連絡をする。









手汗が止まらんなぁ…なんでやろ。









白「しらを切るんか、分かっとる癖に。」









.









「…なにゆうとんねん…急に脅しよって…新手の詐欺なんか?」









.









白「ろしょー！！繋がっとったんか！はよゆうてや！！
恥ずかしいわぁ！！」

盧「繋がったと思うたら、あれやから…言う隙間もないに決まっとるやんか…」

白「せやけど〜！…」









盧「で、用はなんなん？…
どうせお前の事やしろくでもないことやと思っとるけど。」









白「…さすが盧笙やなあ、よう分かっとるやん。
ろくでもないて失礼やけどな。」

盧「せやな。」









そうだこの感じ。この呆れられる感じ

冷や汗が出る。









--------------------------------------

今回は別の機種から書いています
粗末な部分がございましたら、教えていただきたいです！





話が変わりますが、ついにCDまで10日ほどですね…！
私事でございますが予約いたしました…
視聴サンプル(？)聴きました…最高でしたね…
届いたら本舗の曲をおともに進めていきたいと思います…

精進していきますので温かい目で見守っていてください。
長々と失礼いたしました。

●realize 21→←●realize 19

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す