気づかれぬように。【白膠木簓】

●realize 2 ページ3

『ふう……ここまで来ればいいですかね。』



白｢ありがとう、助かったわ…｣



『困った時はお互い様ですよ！有名人であれなんであれ。』









ええ子やなぁ。…喋り方からして関西人ちゃうけど、優しい子もいるんやな…








ん？








白｢………俺の事知っとったん？｣



『そりゃぁ…！よくテレビで見かけますから！知らない方がおかしいですよ！』







お世辞の上手い子やなぁ…世渡り上手ってやつか。さすが関東人。決めつけるのあかんけど。







白｢そう？？ありがたいなぁ！真面目そうな女の子にまで知られとるなんて｣









まぁ、より世渡り上手なのは俺の方やけどなぁ









『あ、やっぱり、わたし真面目に見えますかね』


白｢そりゃぁ…真面目にスーツ着てきっちりと髪セットしてるところとかみると真面目さんやけど……｣


『そうですかぁ……………やっぱそうですよね……』


白｢………。｣









なんでここで、どうかしたん？って聞かへんのかって？？
分かっとるやろ？面倒なんやって









『…よし、ありがとうございます！白膠木さんのおかげでやりたいこと出来そうです。』



白｢？？？？……そうなん？………お役に立てて光栄やけど……。｣



『ほんとに！ありがとうございます！…あ…ごめんなさい時間がない…！…失礼します！









あ、あと！次回の公演楽しみにしてますね』









そう勝手に決心し勝手に言い残して嵐のような女の子は去っていった。









次回の公演…昨日の情報のはずやけど。
あの子、お笑い好きなんか？？
しかも相当の。…可能性は高い。









上がる口角を手で押え






白｢だったら、話が変わってくるわ。｣









と口から出てしまった。









白｢名前は聞き忘れたけど、容姿は忘れんようにせんとなぁ〜……


俺、頭悪いから覚えられへんけどな｣









はははと笑い1人で嘘をついたところでなんなんやって話やけど。





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遅れましたが

●は白膠木簓side
○はAさんsideです

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