気づかれぬように。【白膠木簓】

●realize 12 ページ13

慣れた手つきで路駐をして、とある公園に入っていく。

仕事終わりは基本ここに立ち寄る。









白｢よっこいしょーいち｣









いや、古いねん！と1人でツッコミをするが痛いやつにしか思えなかったので
そっとベンチに座った。









疲れた疲れた言うてるけど、今日の朝あの子にあったんよなぁ

嬉しいことやなぁ、ホンマに。







向こうは嫌やろうけど？
まぁ俺には関係なしやけど。









白｢タバコでも吸うか｣









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｢いいのか、こんな所で有名人さんがタバコなんつーガラの悪いもん吸って｣









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聞き覚えのある声のした方に、ゆっくりと顔を向けると

案の定『詐欺師』の天谷奴零









何しに来たんや、タチの悪い…









零｢何しに来たんやっつー顔してるな。
俺だって好き好んでお前の元になんて来てねぇよ｣

白｢だったらなんでここ来とるん。｣

零｢お悩み相談してくれ〜っていう顔しとるからだろ。｣

白｢は？｣









なんでバレるんや。

俺は芸人やで？上手く取り繕うくらい……
いや待った。









おっさん詐欺師やんか。

…………しくったなぁ…せやったら今1番会いたくない人に
会ってもおたって感じやな。









零｢そう怒ることねぇだろ？｣

白｢…………はァ｣









様子を伺っとるけど

どうやら恋愛について悩んでいる。ということはバレてなさそうや。

上手く違う相談でもして…









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零｢で、相談聞かせてくれ。恋愛のな｣









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こｯ…の…………おっさん…………！！！！









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