僕等は、何を求め 2 (ページ6)

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そのまま体育館を出て家に向かった。
智くんは帰っていないのか鍵が掛かっていて。

部屋に戻って部屋着に着替えてソファーに寝転がる。

何故、二宮くんは俺のことをあんなに敵対してるんだろう。
会ったのだって、あの日の朝が始めてだ。

「…はぁ…。もう、分かんない…。」

雅紀はあの写真を見てどう思ったんだろうか。
教室ではお互い上の名前で呼び合っているからきっと不思議に思ってるだろう。

テレビを付けてご飯を食べる気にもならないから、
ソファーでダラダラして。

いつの間にか寝ていて、揺れている感覚がして目を開けると智くんが俺を覗き込んでいた。

「…おかえり。」

「ただいま。翔くん、ご飯は？」

まだ制服姿ということは智くんはついさっき帰ってきたばかりなんだろう。
俺が首を振ると、やっぱりと呟いた。