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「あれ、翔ちゃん？」
そんな時。
聞こえてきた言葉は、よく聞きなれた声。
「なにしてんの？」
こちらに近寄ってきた雅紀は、俺と二宮くんを交互に見て、
不思議そうな顔でこちらに来た。
「これ俺がしたって言うんです。」
あ、と声を出すよりも雅紀が写真を見た方が早かった。
雅紀は写真を静かに見た後、俺をゆっくり見た。
「…翔ちゃん…？これ、なに…？」
「違う、それは…！」
「これ、大野くんだよね？」
何枚かあるうちの一つに、彼の横顔が写っているのがあった。
きっとそれを見たんだろう。
「ごめん、部活行くね。ニノちゃん、行くよ。」
二宮くんの手を引いて俺の横を通り過ぎる雅紀。
通りすがりに二宮くんが俺を見て笑っていた。
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作者名：Sora | 作成日時：2019年2月20日 8時
