僕等は、何を求め 2 (ページ28)

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「…あいつどうなった？」

俺に気付いていない和は誰かと電話をしている。

「くふふっ。あー、そうだ潤くんにも協力してもらってるの。」

笑顔だけれど、その笑顔が何処か怖くて。
聞いちゃいけないんだろうけど、静かに盗み聞きをする。

「…明日まーくん学校来てよ？
俺一人じゃ、あいつ連れてこれないから。

一応、櫻井はまーくんの恋人でしょ？」

なんで、翔くんの名前…。
まーくんって、まさか…相葉雅紀…？

「じゃーね。」

電話を終えた和は屋上を去ろうと扉に歩き始めた。

「おい！」

気付けば俺は立ち上がって大声を上げてしまって。
和が驚いたかのように目を丸くして、そしてにやりと口角を上げた。

「…盗み聞き？」

「答えろ。お前……相葉とどういう関係だ？」

和に近づきそう問うと。
彼は俺の目をじっとみて笑みを絶やさず口を開いた。

「…恋人、って言えばいいんですかね。」