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「…へっくしょんっ…！」
もうすぐ春とはいえまだ冬だ。
当然濡れたまま屋上にいたら体が冷えるに決まってる。
それでも屋上から出るという考えはなく、
昨日いた場所に座りボーっとする。
「…はぁ…。」
これからどうしようかと悩んでいたら。
ガチャ、と扉が開く音がしてビクリと反応してしまった。
「あ、翔くん。」
ニコッと笑った潤が俺を見つけて微笑む。
こちらに歩み寄ってきた彼は隣に座った。
「今日も来たんだ。」
「…ん。」
「って、なんか濡れてない…？」
俺の髪と服を触った潤が不思議そうに俺を見る。
「保健室行こう。」
「いや、いいよ。」
「ダメだよ。風邪引いちゃう。」
ほら、と俺を立たせると腕を引っ張って保健室へと連行された。
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作者名：Sora | 作成日時：2019年2月20日 8時
