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「…戻らなくていいの？」
携帯を見ればもう3時間目が終わろうとしていた。
潤は横になって俺を見る。
「翔くんは？戻らないの？」
「…うん。」
そっか、と呟いて俺から視線を外した彼は目を瞑る。
俺も横になって目を瞑る。
サボったのなんて、初めてだ。
こんなこと、許されなかったから。
「ここね俺の友達のお気に入りの場所なんだ。」
「へぇ。」
「その友達も、ここで知り合って。
屋上って、面白いよね。」
ふふふ、と笑う彼。
「なんかあったの？」
「…え？」
「サボるような人じゃないなって思って。」
隣を見ると、目がバッチリ合った。
「…まぁね。」
「今知り合った奴に話せないと思うけど、相談乗るから。」
そう言って笑った彼はどこか悲しそうな顔をしていた。
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作者名：Sora | 作成日時：2019年2月20日 8時
