僕等は、何を求め 2 (ページ21)

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行く宛もなくて、屋上に向かった。

「…はぁ。」

なんでこんな事になったんだ。
最近、なんかこういう変なことが続くなぁ。

「…だれ？」

その声に振り向くと誰かが立っていた。

「…あ、えっと…。」

「この場所好きなんだ、俺。」

ふふ、と笑う彼は俺に、座って、と隣を叩く。
彼の側に腰を下ろす。

「俺、松本潤。」

「櫻井翔です。」

「よろしく、翔くん。」

「よろしく、えっと…。」

「潤でいいよ。」

「…潤。」

そう呼ぶとふふ、と嬉しそうに笑った彼。

「初めてでしょ？あんま見ないから。」

「ちょっと、教室にいたくなくて。」

「へぇ。一緒。俺も教室に居たくなくて。」

「…そうなんだ。」

あっ、と彼がこちらを見て携帯を取り出す。

「連絡先交換しよう！ほら、ほら！！」

急かされて携帯を取り出した俺は潤と連絡先を交換した。