僕等は、何を求め 2 (ページ17)

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「何話してんの？」

「内緒ー。」

松潤が戻ってきてカップを和に渡すと、さっき居た場所に座る。

「あ、和今日泊まる？」

「もちろん。家帰れないし。」

そう言いながら携帯を制服のポケットから取り出し弄りはじめた。
松潤と和は結構親しい仲らしい。

「和はね、家が隣で仲良くなったんだ。」

「へぇ。そうだったんだ。」

「けど、潤くんが引っ越しちゃって。
高校が一緒だったのはほんと偶然でびっくりしちゃった。」

携帯を弄りながら話に入ってくる。
器用だなーなんて思いつつ話しに耳を傾ける。

「あ、ちょっと失礼しますね。」

立ち上がった彼はそのまま奥の部屋に入って行った。
再びリビングには松潤と俺だけ。

「あ、智ご飯どうする？」

「んー、帰るわ。ごめん。」

時計を見るともう随分と経っていて。
きっと翔くんももう帰っているだろう。