僕等は、何を求め 2 (ページ16)

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ピンポーンとチャイムが鳴り松潤は玄関に行って。
暇だから携帯を開くとメールが届いていた。

「…今日は遅くなる、か。」

相葉だろうな、と思い分かった、と返信する。

向こうから何か話し声が聞こえて、段々その声は大きくなっていく。

リビングの扉が開くと、同じ制服を着た男の子が入ってきた。

「友達が来てさ。いいかな？」

「あ、俺帰ろうか？」

「なんで？和も智がいてもいいって言ってるから。」

和、と呼ばれた子はふわりと微笑む。

「二宮和也です。」

「大野智です。」

「和って呼んでください。」

俺の隣に座って微笑む彼。

「…智って呼んでもいいですか。」

「いいけど…。」

やった、と微笑む彼は男の俺でも可愛いと思ってしまう。

「…潤くんといつから友達に？」

「…ついこの間。」

「へぇ。じゃあ、知らないのか。」

ふふ、と笑った彼の目は鋭く光っていた。