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42 S ページ12
放課後。
帰ろうと鞄を持って立ち上がろうとしたら。
「…雅紀。」
ゆっくりこっちに近付いてきた雅紀。
「翔ちゃん、話があるの。」
「…うん。」
来て、と俺の腕を引っ張って近くの空き教室に入る。
雅紀は適当な場所に座り、俺も近くに座った。
「…翔ちゃん、大野くんとは、何にもないよね？」
「…うん。」
「…そっか。」
ジッと俺を見た雅紀は俺に近づいて来て、
俺の頬に手が添えられた。
「…翔ちゃん、もうあんなことしないで？」
その言葉と共に塞がれた唇。
俺を逃さないとでもいうように、頭を手で固定し、
舌を絡めてくる。
「…んっ…ま、さっ…」
苦しくなって彼の胸を叩く。
「…翔ちゃん、今日部活終わるまで待ってて。」
そう言うと雅紀は俺を抱きしめると教室を出ていった。
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作者名：Sora | 作成日時：2019年2月20日 8時
