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☆10 ページ10
帰したくない。
そんな思いを抱えながら、俺は車のある方へ向かった。
.
グイッ
急に後ろから服の袖をつかまれた。
後ろを見ると俯いたままの彼女がいた。
.
「ん？どーした？」
聞いても何も答えてくれない。
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「なー、なんか答えてくれんと分からんで」
彼女の俯いたままの小さな顔を優しく包んでこっちを向かせた。
.
「なんで、、、泣いてるん。」
彼女は泣いていた。
綺麗な瞳からたくさんの雫がおちていた。
.
「やだ、帰りたくない。」
彼女の口からでた言葉は、まったく想像していないものだった。
.
俺だって帰したくねーよ。
.
「家でいろいろトラブルがありまして、どうしても帰りたくないんです。」
.
君が家に帰りたくない理由は、俺が君を家に帰したくない理由とは全然違うって分かってる。
だけど、それでもいいから一緒にいたいっておもうんだ。
.
「じゃあ、うち来れば？」
.
結局こう言っちゃう
ずるい俺を許して。
続く (更新停止中)
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作者名：めい | 作成日時：2019年3月23日 22時
