1ヶ月の恋 (ページ3)

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車に乗り込もうとした時、

目の前の横断歩道を渡っている女の子が見えた。

なぜか、おろおろしていてキョロキョロと周りを見渡している。

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なんだあれ、、、まぁ俺には関係ないか

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不思議な女の子を無視して、車のドアを開けたが、気になってもう一度見てみると、赤信号なのに横断歩道の真ん中で立ち尽くしてる。

「何してんの」

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1台の車が向こう側からすごいスピードで来てるのが見えた。

「危ない！！！」

俺は彼女の元へ猛ダッシュで走り、腕を掴み自分の体の方へ引き寄せた。

ふわっといい匂いがしたが、そんなことを考える暇もなく、

俺の体をスレスレで猛スピードの車が通り過ぎて行った。

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俺は、女の子の手を引いて、歩道の方へ連れていった。

「大丈夫？」

誰にでもするような、優しい声で尋ねた。

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女の子は、俯いたまま何も答えない。

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命助けてやったのに、礼も言わねぇのかよ。

まぁ、俺いい事したよな。

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「気をつけるんだよ？」

俺は彼女の頭をポンポンと撫でた。

女の人は、大抵こんなことをすれば堕ちるってことは、分かってる。