ズルいよ、ズルいね【浮所飛貴】

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『は、別れた？！』

「うん」

『また急だね…』

「大昇が優しすぎるんだよ。いい人すぎる。私には勿体ない」





久々に笑未に近況報告をしているなう…
笑未の言う通り、付き合ったときも唐突に話した気がする。うん。





『それで先輩のことやっぱり好きって？』

「ハイ…忘れられなくて！！！やっぱり好き！！！！！」

『でも確か会見って明後日だよね？』

「うん、どうすればいいのかわかんないから取り敢えず好きでいることにした」

『なんて楽観的なんだろうこの子…』





だって？
連絡先とかSNS関係は取り敢えずブロ削されてますし？
電話番号知らないし？





『先輩も先輩だよね〜、そんなふわっとした話聞かされてまだ好きとかいきなりだよ』

「…だよね…それで簡単にときめく自分が嫌になる」

『好きだからそれはいいでしょ』

「笑未優しい好きだよお兄ちゃんなんかやめて私にしない？」

『しない紫耀くんしか見えてないもん』

「リア充爆ぜろ…」







聞くと、イブもクリスマスの今日の午後もお兄ちゃんとデートらしい。
クリスマスプレゼント喜んでくれたんだ〜って乙女の顔しちゃって。






サンタさんなんて来なくていいから、好きな人と一緒に過ごしたいな…
なーんて私の願いは叶うはずもないんだろうな…









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