検索窓
今日:9 hit、昨日:18 hit、合計:58,366 hit

22 ページ26





『誤解、してますよね…?本当にごめんなさい!』





いやいやいやいや…え?






私、なんで頭下げられてるの…?



こうなったのは、約2分前…
















学食を友達と食べている時だった。

一瞬、ざわっとしたから何かと思って話を中断して周りを見渡すと――




『あ!平野さん!一瞬離せませんか?!』

「……へ、私?!」




神崎さんが息を切らしながら私を見てそういったのである。




そして、現在、大きな樹の下で…あ、涼しそうだったからなんだけど。






『どうぞ私をぶってください…本当に…すみません…』














そうして今に至る。





「いや、あの…何を、でしょうか…」

『?!』





いやそんなびっくりされても。
デメキンかいうくらいに目ぇかっぴらいとんな神崎サン。






『私、望んで浮所さんと結婚するんじゃないんです…ていうか好きな人いるんです、片思いなんですけどね…』

「………えぇぇ?!」

『やっぱり誤解させてましたよね…』

「盛大に!!!ペヤング超×24大盛並みに神崎さんは先輩とデキてるもんだと思っていたんですけど…実は昨日、先輩からお話を伺いまして…」

『……えぇぇ?なんだぁ…』





なんでホッとしてるんでしょうか…
どうしよう、神崎さん、掴めない人だなぁ…
美人さんなのに見た目と反してほわほわしていらっしゃるというか。






『じゃあ、パーティーのこともお聞きになられましたか?』

「あ…あの無謀すぎる話ですか?」

『はい。私も止めた、というか、そもそも私がそれをするつもりだったんです。ですが、…傘下に入る側がそういったことを致しますと非常にまずいので浮所さんが…』

「……なるほど」






ということはつまり、あの無謀すぎる案は神崎さんのものってことか…
すごい意外!!!用意周到に外堀から埋めていきそうなタイプに見えるんだけど!!!





『浮所さんには平野さんがいらっしゃいますから彼が引き受けてくれたのですけれど…もしかして、もう好きじゃないとか?』

「え”っ」

『さっき会ったんです、彼に。明らかに落ち込んでて…珍しいなと。彼が落ち込んでいる姿を見たのは確か、平野さんと別れてすぐのころだけだったので』





うわぁ…申し訳ない…
先輩のこと、…好き、ってちゃんと考えて結論出せたんだけど…

大昇にも気持ちがあって、…私、こんな気持ち誰にも言えないよ…






「……」






2人が好き、なんて…






23→←21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (131 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
459人がお気に入り
設定タグ:浮所飛貴 , 美少年 , 岩崎大昇   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぬれおかき | 作成日時:2021年7月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。