Want you! Want you! 2【浮所飛貴】 (ページ10)

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卒アルを堪能した後は、2人で本当にぼーっとしていた
リビングに戻ったんだけど、日当たりが良くて…
夏の日差しだからカーテンでちょうどいい感じに熱さが中和されて、あったかい

「先輩、いい成長してますよね」

『何それ笑』

「可愛いからかっこいいに…」

『あー笑そんなことないけど』

「そんなことありまくりですよ！先輩、他学年の私が知ってるくらい賢いし、運動神経いいし、性格いいし明るいし。おまけに顔もよくて…悪いとこなくて困ります！」

少し困った様に笑った先輩。
…間違ってないと思うんですけど、私。

『そういってくれるのは嬉しいけど、勉強は那須が一番だよ、スポーツは割と得意だけど…うるさいし笑』

「確かにお兄ちゃんがうるさいって言ってました！」

『え？！紫耀くん酷くない？！』

「先輩はカエルと同じくくりにいますもん。解せないですよねほんと！」

『俺カエルなの？！なんで！！！』

口に手を当てて驚く先輩が可愛い、保護。
…ていうか、隣に座ってて引っ付いてるから…温い…

『17時出発だけど、なんか準備する？ヘアアイロン一応あるけど』

「いや…特に…いいです…ありがとうございます……」

先輩が隣に座ってるのと、日差しとで温くて視界がぽやーっとしてくる
…眠たい、

『眠いでしょ笑』

「はい…すみません、せっかく、…先輩といるのに」

『いいよ、アラーム掛けるから。ベッド行かなくていいの？』

「……ここで…せんぱい、の…となりがいい…」

『………寝ちゃった』

『ごめんね、平野…』

気持ちよさそうに眠る彼女にタオルケットをかけ、
そっと頭を撫でて呟いた。

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俺、平野に好きでいてもらえて幸せだよ。
平野といることで、一生分の青春を貰ってる。

ごめんね。

そんな思いを、込めて。

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