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「はあ‥‥‥‥‥‥」







‥先輩が、突然あの場所にこなくなった。もう、3日だ。



それだけで、私の心は鉛のように重くて、何をするにも先輩ばかり考えちゃって、ため息をつくことが増えた。





「‥わたし、何かしちゃったのかな」








考えられることといえばそれくらいしかない。
気づかないうちに先輩の気に触ることでもしてしまったのだろうか。
挙げ句の果てには嫌われてしまったのだろうか。







そんなことばかりが頭のなかでずっとぐるぐるしていた。








「Aー?どうしたの暗い顔して」






放課後、みんなが帰る準備をしてるなか、私に話しかけてくれたのはゆきちゃんだった。









「ん‥あのね、実はね、‥‥‥」





ここ数日悩んでた気持ちを、誰かに相談したくて私はゆきちゃんに先輩と出会った経緯から全てを話した。








「えーー!?!?私が知らない間にそんなことがあったの?!信じらんない!」




「今まで黙っててごめんね‥」






隠そうとしていたわけじゃないけれど、先輩との秘密に特別感を持っていた私は友達のゆきちゃんにでさえ内緒にしていたかった‥というのが本音だった。悪気はないけれど。






「ふーーんAにもついに春が来たかぁ!今まで渡辺先輩のこと誤解してたけど意外だったわ〜」






噂は信じちゃだめね!なんていいながらニコニコしているゆきちゃんだけれど、私の気分は沈んだまま。





「‥もーそんなに気になるなら会いに行けばいいじゃない!」




「‥でも、どこにいるかわからないよ」







‥思えば、先輩のクラス聞いてないや。あんなに喋ってたのに、なんで肝心なとこ忘れるのかなぁ





「‥やっぱり、嫌われちゃったかな‥」








‥‥‥‥違う。会いに行きたくても会えない。
怖いんだ。‥先輩の口からそれを聞いてしまうのが。

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作者名:ぬぬさん | 作成日時:2021年9月5日 7時

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